奈良井宿 妻籠宿 馬籠宿に犬連れおでかけ観光旅行 ペットと食事が出来る店やホテル 観光名所巡り




昔ながらの街並みが残り外国人にも人気な中山道の宿場町木曽

江戸と京都を結ぶ中山道は江戸五街道の一つで、木曽谷を通る街道沿いの宿場町が「木曽十一宿」と呼ばれています。

贄川宿、奈良井宿、藪原宿、宮ノ越宿、福島宿、上松宿、須原宿、野尻宿、三留野宿、妻籠宿、馬籠宿の十一宿で、その中でも奈良井宿・妻籠宿・馬籠宿が3大宿場町と呼ばれています。

現在の長野県から岐阜県にかけて続く木曽宿場町の中でも、岐阜県にある馬籠宿が外国人に大人気となっています。世界的な観光ガイドブック「ロンリープラネット」で馬籠宿から長野県にある妻籠宿までの8キロのハイキングが紹介されたからです。

馬籠宿の様子はテレビニュースやSNSでもよく見かけるようになりました。


木曽宿場町などに代表される重要伝統的建造物群保存地区とは、文化財保護法の中に定められる「伝統的建造物群保存地区」によって町並みが保存されている地区です。

町並みとして保存していくため、保存地区内では新築、増改築、修繕、色彩変更等、外観に影響する現状変更に関しては許可が必要になります。また伝統的な建築物はその特性を維持するため変更に際しての規制があり、新築に際しても周囲の町並みと調和するような様々な基準が設けられています。

2023年現在、重要伝統的建造物群保存地区は104市町村で126地区あり、約3万件の伝統的建造物及び環境物件が特定され保護されている状況です。


奈良井宿

夕方から夜の奈良井宿

SLが置いてあるここは奈良井権兵衛第一有料駐車場で普通車510円です。ですが「道の駅 奈良井木曽の大橋」など3箇所に無料駐車場があるので、満車以外は無料駐車場を利用しましょう。


全長約1キロもある日本最長の宿場町として知られる奈良井宿。中山道69宿のうち11宿が木曽谷にあり、今も風情ある宿場町の面影が残っている場所です。


車がなかったらいつの時代なのか不明な場所。


今日は8月下旬の18時半過ぎ。ほとんどの店は閉まっていて、観光客もまったくいません。昼間は賑わっているのでしょうか?


地元の人がたまに通る程度でほぼ無人ですが、風情がある場所です。お店だけではなく、実際に生活をしている民家も多数あります。


ネットで調べたのですが、多分ワンコは泊まれません。ですが雰囲気を楽しめました。


そのまま時代劇に出てきそうな建物です。奈良井宿は江戸時代の建築様式をよくとどめていますが、明治以降は洋風の建築物が建ち始めたり、高さが高い建築物が建てられるようにもなった事があります。

昭和53年(1978)に重要伝統的建造物群保存地区に選定されてからは、修理修繕がしっかり行われ江戸時代の宿場町の形式をとどめた家で現代の生活が行われています。


19時を過ぎるとさらに趣深い場所になります。夜の町並みも一度は見て欲しい場所。


昼の奈良井宿

奈良井川に架かる総檜造りの「木曽の大橋」。夜にはライトアップされます。


慶長7年(1602)、徳川家康公により中山道の宿駅が定められる中で奈良井も宿駅として発展します。幕府関係者など公用旅行者や参勤交代の大名行列のために人馬を常備し、要請に応じて人馬を提供する義務や、通信の業務を果たすことになりました。


飲食店も複数あり、名物の五平餅を売る店が多いです。


2階が1階よりも前にせり出した出梁による構造。


かつて「奈良井千軒」と称された旧中山道随一の宿場町。約1キロに渡って昔ながらの町並みが残り、江戸時代の宿場町の面影を残しています。


犬連れで利用できる施設

上問屋資料館は昔、馬や人足を旅行者のために常備しておいて、管理運営していたのが問屋でした。奈良井宿の上問屋は慶長年間(1602年)から明治維新まで約270年間問屋を勤め、庄屋も兼務していた場所。

入口で聞いた所、ワンコは抱っこで入っても良いそうなのでドッグリュックで入っています。


問屋として約270年の間に残された古文書や、日常生活に使用した道具などを展示しています。


庭があり寺の様な印象を受けました。


妻籠宿にもあったのですが、明治天皇が立ち寄った場所。


「越後屋」入口に「ペットとお食事できます」張り紙があります。そばおやき、五平餅が人気のお店です。


内部は不思議な空間で、入口の2テーブルがワンコ連れOKな席。


名物の五平餅(400円)を注文。


もち米・うるち米を使い、「えごまのみそ」「ふきみそ」「ごまだれ」の3種類の味を楽しめます。


妻籠宿

夕方から夜の妻籠宿

無料駐車場はなく、有料駐車場(500円)が複数あるのですが朝や夕方は管理人がいません。


夕方の17時半を過ぎたら外国人が少しいる程度。写真的には独占出来るのですが、どんな店があるのか不明なのが問題。


19時近くまでいたのですが、7月下旬なので暗くありません。脇道に入ると殆どの家で実際に生活している様子がわかります。観光施設ではなく、実際に生活している民家なので大事に保存されているのも理解できます。


昼の妻籠宿

明治になり鉄道や道路が木曽川沿いに造られ、宿場町としての機能を失った妻籠宿は衰退の一途をたどりました。やがて昭和40年代になり集落保存と景観が修復され、妻籠宿の町並みが再評価されてきました。

妻籠宿の人たちは町並みを守るために家や土地を「売らない・貸さない・壊さない」を中心とする住民憲章を作り、ここで生活しながら江戸時代の町並みを残すという事を後世に伝えています。


妻籠宿はメインの通りから離れた事で、逆に新しい物が取り入れられる事なく、江戸時代の町並みがそのまま残っていたようです。

ここが通勤通学の通りだったり、工場などを作ったりしていたら全て取り壊されたりするので、取り残された事がよかったのでしょう。


「寺下の町並み」日本で最初に宿場保存事業が行われた寺下地区は妻籠宿保存の原点。昭和51年(1976)に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。


朝なので外国人が少しいる程度。


水車小屋があり水がとても綺麗です。妻籠宿は標高400m以上あり、町中でも自然と一体感があります。


公式HPを見たら9時以降に店が開店するようなので、早すぎて何も出来ない状態・・・。


妻籠宿でも五平餅が売られています。


奈良井宿でも五平餅を食べたので、妻籠宿ではチーズ五平餅を食べることに。


妻籠宿の五平餅は味噌がご飯の全体に塗られています。それにチーズがあるので食べやすく、中々の美味でした。


信州地方でよく見かける「おやき」の店。


個人的には「なすのおやき」がオススメです。


犬連れで利用できる施設

南木曽町博物館は脇本陣奥谷・歴史資料館と兼用した施設で、ワンコは抱っこで入れます。土間はリード着用で入れるのでワンコに応じて探検しましょう。

脇本陣奥谷は代々脇本陣・問屋を務めていた家で、現在の家は明治10年(1877)に檜をふんだんに使い建てられたもの。

国の重要文化財に指定されている貴重な家で、ガイドから昔の話を聞くことが出来ます。


歴史資料館は南木曽町の歴史や町並み保存運動などの資料が展示されています。


展示物が多く、ここまで立派だとは思わなかった。


ここまで資料があるのなら、いずれ世界遺産にでも認定されるのでは?


映像ブースもあり、すごく丁寧に造られている印象。


道路の反対側にある「妻籠宿本陣」。代々島崎氏が勤めていましたが、明治20年代に最後の当主が広助(島崎藤村の実兄)が東京に出て、建物も取り壊されました。

平成7年(1995)に江戸時代後期の間取図をもとに忠実に再現されました。


妻籠宿本陣は本陣と庄屋を兼ね勤めていて、島崎藤村の母の生家でもあります。


こちらにも資料や音声案内があります。


江戸時代は大名が泊まることもあった妻籠宿本陣。


うちのコタ君が泊まりたいそうです。


馬籠宿

夕方から夜の馬籠宿

馬籠宿は坂道に沿って町が連なっているのですが、坂道の上と下にそれぞれ無料駐車場と有料駐車場があります。殆どが無料駐車場なので、休日以外は有料駐車場は使わなくていいかも。


この坂道を車で通ったのですが、かなり凸凹していて通りにくい道でした。写真の時刻は19時20分で、外国人だけが散歩している様子でした。


昼の馬籠宿

日本百名山の一つ恵那山が見えます。以前にソロ登山しています。


馬籠 陣場上展望台からの景色。

中山道43番目の宿場である馬籠宿は、約600m続く「坂のある宿場」が江戸時代の雰囲気を残している場所として外国人に大人気。

また文豪である島崎藤村の故郷としても知られる。


坂道の下から上に登りながら観光します。


蕎麦処の白木屋は店内も犬連れOKな店。


甘味処もあり、縁側があるのでワンコ連れも大丈夫かな?


坂道には外国人だらけで、8割を超えるのでは?人を写さないようにしているので少ないように見えますが、本当に多いです。


馬籠宿は岐阜県なのですが、信州名物のおやきが売られています。


おやきの切り干し大根を注文。あまりにも暑いのでおやきより普通の冷たいお茶がうますぎ・・・。


暑かったので、コタ君を濡らしています。水路の水がキレイなのでコタ君を水遊びさせました。


他にも犬連れの人が複数います。


一番下まで戻ってきました。馬籠館はお土産や食事が出来る店。


店の前に椅子が複数あるのでワンコ連れも気軽に立ち寄れます。


信州プレミアム牛を注文。美味かったけど少ない・・・。


あまおうジェラート。暑い時はアイスが最高。


犬連れで利用できる施設

藤村記念館は入口で聞いてみた所、ワンコは抱っこでOKでした。

島崎藤村は馬籠宿の旧本陣で生まれ、自身の小説にも馬籠宿の事が記載されています。


馬籠本陣の建物は明治28年(1895)の大火でほとんど焼失し、残ったのがこの隠居所。藤村が少年時代に2階の部屋で父から四書五経の素読を受けた。小説「夜明け前」にも登場しています。


1階部分は動画で解説しています。


第二文庫ではテーマ展示をしてあり、2022年に公開された島崎藤村の不朽の名作「破戒」の映画資料なども展示。


馬籠脇本陣資料館。ワンコは抱っこでOKです。


内部は手作り感満載な少し古い資料館。


妻籠宿にあった南木曽町博物館が素晴らしい建物だったので、こちらは少し見劣りします。


貴重な歴史の財産でもあります。


坂道の一番下にある馬籠館の奥にある「まごめや」。

一通り揃っている飲食店で、ワンコ連れ用の建物があるので夏や冬でも安心。暑かったので冷房が効いている部屋は助かります。


信州牛ステーキ丼(60g)セット2500円を注文。

観光案内所でも聞いたのですが、犬連れOKな店は他には「白木屋」「四方木屋」「かっぺ」があるようです。


まとめ

全国にある重要伝統的建造物群保存地区の一つである奈良井宿、妻籠宿、馬籠宿。ここまで連続的に古い景観の建物が続くのは珍しいと思います。

他の地区の重要伝統的建造物群保存地区は途中途中に近代的な建物があり、歯抜けな状態の町並みである事が多いので、日本が残すべき貴重な財産でもあります。

奈良井宿と妻籠宿にはかなり距離(約58キロ)があり、妻籠宿と馬籠宿の距離(約8キロ)は近いので観光ルートはよく考えましょう。

奈良井宿に単独で行くか、妻籠宿・馬籠宿のセットでの観光がベストだと思います。この3つなら何処へ行っても江戸時代の宿場町の雰囲気を楽しめると思います。

馬籠宿の外国人率は半端ないです。





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