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世界遺産の聖地・高野山を犬と散歩
弘法大師空海が唐から大同元年(806)に帰国して、全国各地に真言密教を広めました。
当時の帝である嵯峨天皇より高野山を賜り、弘仁7年(816)に諸弟子や工人等多数を伴って登山し、開創に着手しました。
これが高野山金剛峯寺のはじめといわれています。
大師は62歳の承和2年(835)に即身成仏となり、その後高弟たちが中心となって、仏教修禅の大道場として栄えました。
現在は117もの寺があり、神秘的な霊場を形成しています。
弘法大師空海の高野山開創の目的は、人々が厳しい修行によって悟りを開くための真言密教の根本道場として、伽藍を創設することでした。
大門(だいもん)
高野山の総門で、宝永2年(1705)に再建されました。高さは25.1mの重層の桜門で、重要文化財です。
四国八十八ヶ所を全て回り、悟りを開くための修行途中であるコタ大師が高野山で修行です。
巨大な門は高野山に来た人達を驚かせてくれます。
両脇に安置してある金剛力士は江戸時代の仏師康意、運長による作品です。
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修行には形から入りましょう。悟りの道は衣装から。
壇上伽藍(だんじょうがらん)
金堂。壇上伽藍の中央にある一山の総本堂で、高野山の主な行事はここで執り行われます。弘仁10年(819)に創建。現在の建物は7度の焼失で昭和7年(1932)に再建されたものです。
根本大塔。弘法大師空海が高野山を開創し、真言密教の根本道場として着手したのがこの建物です。
昭和12年(1937)に再建されたもので、高さ約49mもあり真言密教のシンボルでもあります。
近くで見ると根本大塔の巨大さと、朱色の鮮やかさに目を奪われます。
手前から大会堂、三昧堂、東塔が見えます。このまま東に向かって歩いて金剛峯寺へ行きます。
蛇腹路を通って金剛峯寺に行くのですが、紅葉の季節は特に美しい道として有名。
金剛峯寺(こんごうぶじ)
金剛峯寺は高野山真言宗の総本山で、全国に約3600寺の末寺を有する場所です。弘法大師空海が開創した当時は、高野山全域を金剛峯寺と称したそうです。
金剛峯寺の館内は見学することが出来ます。
<< 拝観時間 >> 8:30~17:00 << 拝観料 >> 中学生以上1,000円
旅の修行僧コタ大師は見学出来ません。
東側入口。コタ大師の修行は続く。
奥之院(おくのいん)
奥之院には距離があるので車で移動します。入口目の前に無料駐車場があります。
一の橋から弘法大師御廟までの約2キロの参道の両脇には、樹齢数百年の杉の大樹から20万基を超える墓があります。
有名戦国武将からシロアリ、ロケットなど不思議な場所でした。
弘法大師御廟に到着。内部は撮影禁止です。ドッグリュックでコタ大師も見学させてもらいました。
内部の作りは見事なもので、神聖な気配を感じる場所。宗教関係なく色々な人に見て欲しい場所でした。
帰りに気がついた看板。どこからペット禁止なのだろう?行きにはありませんでした。
帰りには水向地蔵があります。先祖供養をすませた後、経木を地蔵におさめ水を手向けて冥福を祈ります。
お守りゲット!これでコタ大師の悟りへの道がまた一歩近づきました。
高野山の町並みやお店
高野山は標高800mほどの高地にあり、まさに宗教都市と言っていい場所です。宗教関係の学校から巨大な寺院まであらゆる所に仏教を感じます。
日本仏教の聖地の一つでもありますが、観光客が多いのも特徴です。コロナ前は外国人も多く、日本らしい場所だったのでしょう。
霊宝館。高野山の貴重な文化遺産を保存・展覧する施設として大正10年(1921)に開催されました。昭和36年(1961)年には収蔵品の増加に伴い増設し、高野山内の国指定物件の文化財を収蔵しています。
現在は国宝21件・4692点、重要文化財147件・20227点、県指定文化財16件・2862点を収蔵する他、未指定品は50000点を超えます。
壇上伽藍から金剛峯寺の南にはお土産が店を連なっています。名物は高野豆腐、胡麻豆腐など精進料理も人気。
和菓子が多く、もなかやまんじゅうも多いです。和菓子大好き人間の私には嬉しい場所。栗まんじゅう220円を購入。
かるかや餅を購入。お土産に家族にも好評でした。
個人的にはやきもちが美味しかったです。香ばしい餅の香りとあんこが絶妙で、もっと買えばよかった。
ペットは泊まれませんが、宿坊も人気です。
丹生都比賣神社(にうつひめじんじゃ)
標高450mの天野盆地に1700年以上前に創建されたと伝わる紀伊国一之宮。天照大御神の妹神で稚日女命ともされる丹生都比売大神を祀る神社の総本山です。
朱塗りの太鼓橋は淀君の寄進と伝えられています。
辺鄙な場所にあるのですが、観光客には人気です。
弘法大師空海はこの神社の社地の一部を借り受け、高野山を開山したといわれています。高野山一体は神社・寺どちらも大切にされています。
九度山(くどやま)の世界遺産巡り
慈尊院。高野山が開かれる際に、山麓の玄関口であるこの地に庶務を司る政所として弘仁7年(816)に創建された寺院です。
弘法大師空海の母親が、当時は女人禁制のために高野山に登ることが出来ず、亡くなるまで過ごした寺でもあります。
その後大師が弥勒堂を建て弥勒菩薩を安置。女人高野として女性たちの信仰を集め、今でも子授け、安産祈願などのご利益がある寺院として知られています。
弘法大師空海が創建した多宝塔。2012年に改修されています。
弘法大師空海が月に九度、高野山を降りて慈尊院に滞在する母を訪ねたといわれ、この山麓の地名「九度山」の由来となっています。
多宝塔の横に丹生官省符神社へ登る長い石段があります。階段途中の右側にあるのが高野山町石道です。
高野山町石道。慈尊院のは180町石です。昔の高野山参拝はこの慈尊院から壇上伽藍までの約20キロを歩いて通っていました。
1町(109m)ごとにこの石の道標が立てられていることから、町石道と呼ばれています。
慈尊院から壇上伽藍まで180基、壇上伽藍から奥之院まで36基が現存しています。現存している8割以上が鎌倉時代のものとされています。
山道を時速4キロで登っても5時間かかる・・・。休憩入れるとかなり大変なのがわかります。昔の人は脚力が強いと仮定してもかなり大変な道のりだったはずです。
長い石段を登った先に丹生官省符神社があります。
弘仁7年(816)に弘法大師によって創建されたと伝えられる神社。主祭神として祀られているのは丹生郡比売大神(丹生明神)と高野御子大神(狩場明神)です。
大師は色々な場所で寺院を創建していますが、仏教の真言宗である大師が神道・神社を創建したのが違和感を感じます。昔はその辺はアバウトだったのでしょうか?
高野御子大神(狩場明神)が猟師の姿になって現れ、従えていた白と黒の犬が弘法大師空海を高野山へ導いたと伝えれています。
コタ君も高野山へ導いてくれるかも。
犬連れペット連れで食事(ランチ・カフェ)が出来る店
「高野蕎麦 ここね 大門庵」は土・日しか営業していないので注意が必要ですが、犬もOKな蕎麦屋です。
「高野蕎麦 ここね 名倉庵」は上記の高野山にある店と同じスタッフのようです。月・火・金しか営業していない蕎麦屋なのでご注意ください。
果物専業農家直営のフルーツパーラー。季節に応じて旬のフルーツをふんだんに使用したパフェが人気。テラス席がペット可。
ドッグカフェ。ドッグランやワンコ用メニューもあります。
ドッグカフェ。ドッグランやワンコ用メニューもあります。
ガーデンカフェ。テラス席がペット可。
お寺で和食とイタリア料理を楽しめます。店内も犬連れOK。
犬連れペット連れで宿泊できるホテル
高野山に近い公園と宿泊施設。公園やドッグランで遊んだ後は一緒にカフェで食事や、BBQを楽しめます。
ワンコと一緒の部屋で宿泊できます。人間一人から宿泊可能。
ワンコと一緒の部屋で宿泊できます。
まとめ
高野山には無料駐車場が各所にあります。
壇上伽藍、金剛峯寺、奥之院の前以外にも複数あるので上手に利用しましょう。壇上伽藍、金剛峯寺の前の駐車場は台数が少ないので時間帯によっては空きがありません。
奥之院の前の駐車場は台数が多いので少し余裕はあります。
宗教色が強い場所ですが、和風カフェに和菓子の他、アイスなどのデザートもあるので観光にも面白い場所だと思います。
ペット用お遍路&霊場巡礼白衣 白衣三点セット
悟りへの道は衣装から。
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