目次
世界遺産 石見銀山遺跡へ犬と散歩
最初に「石見銀山世界遺産センター」へ行く方がいい
<< アクセスと駐車場 >>
出雲空港から約90分
山陰自動車道「出雲IC」から約70分 「江津IC」から約50分
中国自動車道「三次IC」から約70分
浜田自動車道「大朝IC」から約60分
駐車場は3ヶ所あり400台ほど無料で利用できます。
<< 開館時間 >> 8:30~17:30 展示室観覧時間:9:00~17:00
<< 休館日 >> 毎月最終火曜日・年末年始
<< 有料展示室観覧料 >> 一般310円 小中生150円
ペットは一緒に入ることは出来ません。
丁銀づくり体験が出来て、キーホルダーやストラップなどを作ることも出来る施設です。
丁銀づくり体験は毎週水曜日・木曜日の13:00~16:00に開催しているみたいなので、気になる方は施設にお問い合わせください。
石見銀山世界遺産センター ⬅公式サイトです
石見銀山遺跡には何度か来ているのですが、この「石見銀山世界遺産センター」は初めて来ました。
コタ君は入れないので、車でお留守番です。
有料展示室は映像、パネル、模型、人々の暮らし、実際の坑道を一部再現しているなど石見銀山の歴史と鉱山技術を学べます。
ここに来ると石見銀山の歴史的背景を学ぶことが出来て、時の権力者の争いの元になったとか、当時の世界的にも銀が豊富に出るので有名だったそうです。
町並みを歩いているだけではわからない、世界遺産に認定された理由がよくわかります。
事前情報で知っているのと知らないのでは、その後の見学にも差が出ると思うので一番最初にこの石見銀山世界遺産センターに来るべきだと思います。
ここで貰えるパンフレットにはオススメポイントや施設、お店などが紹介されている地図が明記されています。
2ヶ所ある無料駐車場の説明も聞いておきましょう。
<< 石見銀山とは? >>
石見銀山遺跡とその文化的景観が2007年7月に世界遺産登録されました。
1527年に九州博多の豪商神屋寿禎によって発見されて以来、1923年の休山まで約400年に渡って採掘されてきた世界有数の鉱山遺跡です。
16世紀半ばから17世紀はじめには、世界の産銀量の約3分の1を占めた日本銀のかなりの部分が、石見銀山で産出されたものだったと考えられています。
石見銀山で産出された銀は高品質で信用が高く、アジア諸国とヨーロッパ諸国を交易で繋ぐ重要な役割を果たしていたのです。
世界遺産登録された3つのポイント
1.世界的に重要な経済・文化交流を生み出した
2.伝統的技術による銀生産遺跡が豊富で良好に残る
3.銀の生産から出荷に至る全体像を不足なく明確に示す
代官所ゾーン
石見銀山資料館(大森代官所跡)。
石見銀山に伝わる歴史文化資料や、銀山の技術や暮らしの様子を紹介している鉱山生活資料で、実際の銀なども展示しています。
ドッグリュックにコタ君を入れた状態で入れるかどうかを聞いたのですが、犬はダメでした。以前に来た時には一人で内部を見学しています。
勝源寺。
銀山奉行代官18名の位牌と東照宮に家康公をはじめ12代将軍までの位牌を安置してある寺。境内は自由に拝観出来るのですが、本堂・宝物の拝観は予約が必要になります。
駐車場横から見る町並み。2007年に世界遺産に認定された直後は人が多く賑わっていました。今日は平日なのと昨今のご時世で人がほどいません。
開いているのか、閉まっているのか、閉店しているのか不明な店が数多くあります。
熊谷家住宅。
鉱山業や酒造業、代官所の御用商人などを努めた町並み最大の商家でもあり、屋敷は部屋数約30あります。主屋の他に5棟の蔵が立ち並び、国の重要文化財に認定されています。
ベッカライ・コンディトライ ヒダカ。郵便局の前にあるドイツ系のパン屋で、テレビでもよく紹介されているお店です。
プレッツェル?ドイツ語読みだとブレッツェルが正解のようです。中央にあるブレッツェルとチーズブレッツェルが人気商品です。
本場ドイツ系のパンなのでライ麦が入っており、生地が若干硬いです。
ドイツで修行して国家資格の「パンマイスター」となった店主が、同じくドイツで修行して「製菓マイスター」の資格を取得した奥さんのケーキやデザートも人気の商品。
夏にはかき氷の抹茶、桃、マンゴー味が人気のようです。
ここにきた前日に愛媛県松山市にある「パンメゾン」に行ってきたのですが、2日連続で有名パン屋をハシゴです。
観世音寺の階段を登ると。
赤い石州瓦の町並みを一望できる場所です。
武家・町家ゾーン
旧河島家。
町並み交流センターの前にある場所で、地役人の総括役である組頭まで昇進した武士の家です。1800年初頭に建てられた屋敷は間取りなどが当時の武家屋敷の特徴を残しています。
ここでもドッグリュックにコタ君を入れた状態で入れるかどうかを聞いたのですが、やはりダメでした。
車が通らなければいつの時代か不明な場所。
岡山県高梁市の吹屋ふるさと村に似ています。吹屋ふるさと村は銅山で町並みが赤みがかっているのですが、それ以外は町の作りがそっくりです。
五百羅漢。
羅漢寺にある五百羅漢は銀山で働き、亡くなった人や先祖の霊を供養するために1766年に完成しました。見学するには別途料金が必要になります。
石見銀山公園。
ここにも無料駐車場があり、観光案内所やガイドも頼めます。龍源寺間歩に歩いて行くのならここに車を停めましょう。
石見銀山公園から龍源寺間歩までは約2.3キロあります。ここから先は観光客は車で進入禁止なので歩いて行くしかないのか?って事はなくレンタサイクルがあります。
オススメは「石見銀山グリーンスローモビリティ」です。
大森代官所跡~龍源寺間歩の区間を時速20km未満の電動ゴルフカート型車両でなんと無料(いずれ有料になるそう)で運んでくれます。
龍源寺間歩までは緩い登り坂なので、行きをグリーンスローモビリティで運んでもらい、帰りはのんびり歩いて帰るのがいいかも。
銀山ゾーン
我々、山登りコンビはどこへだって歩いて行くのだ!
カフェ住留。
数少ない開いているお店。客もゼロみたいなので寂しくもあり。
喫茶やまぶき。
本日休業みたいです。このような店の看板はあるのですが、休業?閉店?の店が多いです。
この地区には猿が出るみたいです。
やっと龍源寺間歩に到着。以前に来た時は遊歩道を歩いていた記憶を思い出しました。受付で聞いてみると犬も入っていいそうです。
開場時間:9:00~17:00 入場料:大人410円 コタ君無料。
「間歩(まぶ)」とは?
銀鉱石を採掘するための坑道で、岩を削り人一人がやっと通れるほどの狭い道が続いています。
石見銀山には大小あわせて600ヶ所を超える間歩(水抜き、通気用、試掘含む)があることが分かっていて、龍源寺間歩は江戸時代前期、大久保間歩(870m)に次ぐ大坑道で、昭和18年まで稼働していました。
当時の間歩の入口には右側に役人詰所、左側に鍵置場(銀鉱石置場)があり、坑道内は厳重に見張られていました。
横幅2尺高さ4尺を、1日5交代で作業を行い、10日で10尺掘ったと伝えられています。
一獲千金目指してひた走るコタ君。自分の食事代は自分で稼ぐのだ!
岩石の隙間に板のように固まっている鉱物の層(鉱脈)を追って掘り進んだ小さな坑道を「ひおい抗」といいます。
まだ探せば銀はあるのでしょうが、発掘量より費用の方が高くつくのでしょう。コタ君は諦めずに頑張って銀を探してます。
ぎん・ギン・銀はどこだーーー!!
帰り道。一獲千金の夢は終わりました・・・。右に見えるのは石見銀山絵巻の電照板が展示されています。
当時の銀山や坑内の様子が描かれた絵を見ることができます。
帰りの駐車場が遠い・・・。
駐車場に着いて、片道は石見銀山グリーンスローモビリティに乗ればよかったと後悔です。
石見畳ヶ浦は化石の宝庫
石見畳ヶ浦には有料駐車場があるのですが、近くに無料で停めれなくもないのです。
東にある石見海浜公園から来ることも出来るのですが、「めがね橋」が崩れそうで危ないので南側の海岸沿いに来たほうが無難です。中央にある細い道は行き止まりになります。
漁港がある波止場が駐車場目印になります。
日本海は水が綺麗で海底にいるウニが丸見えです。近くにサザエやウニを取るのは禁止と書いてあります。
駐車場横にある畳ヶ浦隧道を通って行きます。中は漂流物のゴミだらけ・・・。
通路横に崩れそうな壁面と祠があります。
石見畳ヶ浦は別名床の浦とも呼ばれ、およそ49,000平方メートルの波食棚が広がり、高さ約25メートルの礫岩、砂岩の海食崖やいつくもの断層が見られます。
波食棚は千畳敷と呼ばれ、江戸時代の文献にも景勝地として紹介されています。千畳敷は約1600万年前に堆積した砂岩層で、多種類の貝や流木、鯨骨などの化石が含まれています。
床面に多数の腰掛け状の丸い石(ノジュール)が並んでいます。これは貝や植物が溜まり、貝の炭酸カルシウムなどによって砂粒が固められ、その後周辺が侵食を受けて残ったものです。
「馬の背」と呼ばれる岩。巨大な建造物のようにも見えます。周囲の砂岩層よりも固いために小高い丘として残っています。
近くで見るとこの様な不思議な模様になっています。
千畳敷にある砂岩層の表面には縦横に走る無数の亀裂が見られ、これを節理といいます。
石見畳ヶ浦の砂岩層で発見される貝化石は約40種類ありますが、その大部分が南方系の物なので、およそ1500万年前には熱帯・亜熱帯気候だったと考えられています。
そこら中、貝の化石だらけです。
クジラの骨の化石やフナクイムシの巣穴の化石もあります。化石を採取するのは禁じられているので、持ち帰らないようにしましょう。
他の大型魚類やサメなどの化石もありそうな予感がするので、化石ハンター小太郎の血が騒ぐようです。
真冬なのに海に入っている海の男小太郎。普通の海岸とは違う景色を楽しめる場所でもあります。
島根県浜田市の他のオススメ施設
島根県立しまね海洋館 アクアス
島根県浜田市といえばアクアスしか知りませんでした。ここはワンコは入れない場所です。
道の駅 ゆうひパーク浜田
飲食店が多くあり、休憩所も完備されています。日本海に沈む夕陽がきれいな場所として有名。山陰自動車道のサービスエリアを兼ねているので運転に疲れたら寄って行くべき。
津和野方面も人気の場所です。
犬連れペット連れで宿泊できるホテル
石見銀山時代の鉱夫によって発見された温泉で、長い間湯治の湯として親しまれてきた湯迫温泉にある旅館。
貸し切り風呂に出来たり、サウナも完備。食事は日本海の海の幸が堪能できます。
ノルウェージャン・フォレスト・キャットの美しき猫たちが出迎えてくれます。館内にはキャットルームがあり、好きな時に触れ合えます。
まとめ
石見銀山遺跡の見どころとして今回は素通りしてしまったのですが、銀山ゾーンにある清水谷製錬所跡が要塞のようでカッコいいので、見ておけばよかったと後悔です。
冬場なので汗をかくこともなく元気に歩いているのですが、全部を一通り歩いてまわると8キロ以上歩きます。
夏場には特に注意して行動しましょう。
石見畳ヶ浦の東には石見海浜公園があり、キャンプや海水浴が楽しめるので夏場に来ても楽しめそうです。
石見畳ヶ浦にはとにかく化石が多くあり、テンションアップ出来ます。いずれ巨大な魚竜でも見つかればもっと有名になるかも。
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