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「道の駅 たいじ」で車中泊

くじらの街として有名な太地にある道の駅は新しくてきれいな建物。平日でも10台ほど車中泊の人がいました。テラス席があるのでワンコ連れでも食事が出来るみたい。

鯨カレーが気になる所ですが、朝は7時からモーニングセットメニューがあります。道の駅で朝7時からオープンは珍しいのでは?

旅行中は野菜の摂取が減るので意識的に食べましょう。
クジラやイルカは食材?「太地漁協スーパー」

漁協が運営するスーパーなので魚介類ばかりだと思っていたのですが、地元の小さいスーパーの鮮魚コーナー+冷凍関係がクジラばっかりな店でした。店の広さはコンビニと同じ程度なので店を間違えたのかと思ったほど。
店内を見ていて気がついたのですが、「店内の無断撮影禁止と取材お断り」の張り紙が何枚も貼られています。店員に過激派でも来るのか?と聞いた所、外国人だけでなく日本人にも嫌がらせ行為をされる事があるそうです。
映画「ザ・コーヴ」によって悪い意味で世界で有名になってしまったので、地元の人はかなり迷惑を受けているとニュースで聞いたことがあります。
この両者が相容れる事はないと思うのですが、立場と思想によってどちらの言い分も理解できる部分はあります。
種類がありすぎて選べないので、調理の必要のないそのままで食べられる商品を聞いて購入。
「うでものスライス」と「鯨のテッパ」と「クジラ入りソーセージ」他数点を購入したのですが、ゆずポン酢をかけると癖のないサッパリとしたおつまみにぴったりの味。ソーセージは魚肉ソーセージより肉を感じました。
全体的に見慣れない商品ばかりなので、食欲が湧く見た目ではありませんが・・・。
10月下旬に行ったのですが、イルカは入荷していないようでした。
犬連れOKな「太地町立くじらの博物館」

太地町立くじらの博物館から少し離れた場所に「捕鯨船(第一京丸) 」が展示されています。
昭和46年(1971)の第26次南氷洋捕鯨より参加し、商業捕鯨が国際的に禁止されてからは調査捕鯨において活躍し、平成19年(2007)の第14次北西太平洋鯨類捕獲調査を最後に引退した当時の船を保存したもの。
全長69.15m 全幅10.30m 812.08tのサイズがあります。

太地町立くじらの博物館は博物館・水族館だけでなく、イルカショーやクジラショーもある施設。小型犬のみ抱っこ等で入ることが可能ですが、重たいのでドッグリュックで入ります。

1階の大ホールにはセミクジラやシャチなどの実物全身骨格標本が吊り下げられています。デカい!

昔の捕鯨の状況を再現したジオラマもあります。

鯨に食べられそうになるコタ君。逃げてーー!!

昔の捕鯨で使われていたモリ。なぜ鯨のような巨大生物を捕まえようと思ったのか不思議でもあります。命を掛けるだけの見返りの大金が手に入ったのでしょうか?

3階には捕鯨の歴史の説明があります。古来からの捕鯨に始まりノルウェー式、アメリカ式の捕鯨を取り入れた背景など人と鯨の関係など。

建物屋上まで上がって見えるのは、手前がクジラショーエリアで、奥にはイルカと触れ合えるふれあいの海。ショーだけでなくイルカにタッチしたり、餌あげ体験が可能です。

かつて色々な場所でイルカと触れ合ってきたコタ君。鳴き声が気になってしょうがないみたい。
私のインスタグラムでイルカの餌あげ体験の動画をアップしました。

クジラショーエリア前の資料館では腹びれのあるバンドウイルカ「はるか」展が開催されています。2006年10月から2013年4月にくじらの博物館で飼育されたメスのバンドウイルカで、下腹部に退化した後肢が先祖返りしたと考えられる一対のひれがあり、学術的に貴重なものとして注目されました。
進化の謎を解く鍵になる事から、子孫を残そうと努力をしたようですが無理だったようです。

イルカショーを見ていてイルカの鳴き声に異常興奮するコタ君。今まで外ではこんな事はなかったのですが、あまりにもワンワン鳴くので途中で席を外す事に・・・。

世界でも珍しいクジラショーですが、プールが広くなると地味に感じます。イルカの方が機敏で見ごたえがあったかな。
一番奥にあった海洋水族館(マリナリュウム)があったのに気づかなかった・・・。
太地町立くじらの博物館の近くにはイルカと触れ合える「ドルフィンリゾート」と「ドルフィン・ベェイス」がありますが、犬連れOKなのは「ドルフィンリゾート」だけなのでご注意ください。
弘法大師の伝説が残る「橋杭岩」
隣に「道の駅 くしもと橋杭岩」があるので利用しましょう。平日でも多くの人が入れ代わり立ち代わりで入ってくる人気の道の駅です。
大潮の干潮時

串本から紀伊大島に向かって幅15m長さ約900mに渡り巨岩・奇岩が一列に並ぶ不思議な観光名所。
マグマと地震によって作られた橋脚の様な巨岩。

この日は大潮でちょうど干潮の時だったので近くにまで歩いて行くことに。

海水が数センチなので岩の上を通れば靴は濡れません。近くに転がっている岩は橋杭岩が壊れたかけらで、巨大地震の津波によって運ばれたものと考えられています。

太平洋の荒々しい波が押し寄せてきます。波で岩が削れると思うので、10年後には景色が変わっているかも。

ちなみに近くまで歩いてくる人は他にいませんでした。
大潮の満潮時

夕方に満潮時にもう一度来訪。印象がまた変わり、橋杭岩と言われる理由もわかります。

弘法大師と天の邪鬼が橋を架ける競争をしたという伝説も残っています。

夕日もきれいなのですが、朝日が美しいことでも知られている場所。
橋杭岩周辺の食事が出来る店(犬連れOKな店も)

「道の駅 くしもと橋杭岩」の隣りにある「和洋食堂」。犬は入れないのですが、道の駅に車を停めて食事が出来る場所です。

和歌山県らしい?食事が出来る店です。

紀州熊野そばを注文。

道の駅の道路の反対側にある「うすかわ饅頭 儀平 串本【 橋杭店 】」。

うすかわ饅頭が人気なのですが、夕方だったので売り切れでした。

「おざきのひもの」橋杭岩から少し南にあるひもの屋です。ここの4つあるテラス席がペット連れOKな店。食事時間は11時から15時までの昼ごはんのみなので注意が必要。

「うつぼ揚煮」は少し硬めで味が濃い酒のつまみになる珍味。


クジラやマグロの干物も種類が豊富。

定食のメニュー。11時から15時なのを知らずに晩ごはんを食べに来てしまった・・・。
犬連れOKな「串本海中公園」

無料駐車場があり、駐車場横には「海中公園レストラン アクロポーラ」があります。テラス席がペット可なので犬連れでも食事が可能なありがたいレストラン。
串本海中公園 水族館 AQUARIUM

「串本海中公園 水族館」は犬は抱っこ等で入れます。今回も重たいのでドッグリュックで潜入します。

串本海中公園は1970年に日本で最初に指定された海中公園地区です。海中公園とは海の中の素晴らしい自然を陸上と同じように、国立公園として保護しようという法律が制定されました。

「串本海中公園 水族館」には串本の海に住んでいる生物のみ約500種5000点が展示されています。
私は各県の水族館を結構見ていると思うのですが、ここの水族館は太陽光を再現?しているのか海中に光が降り注いでいるのが見えると思います。

浅い海は太陽光が降り注いでいるのがわかると思います。水槽に海水を入れているだけの水族館が多いのでここの水槽がとても印象的です。

ウミガメプールではウミガメの餌あげ体験(200円)が可能です。丸い餌を一生懸命に食べる亀がなんともユーモラスです。


自然の太陽光を取り入れた水槽は濃淡があり、グラデーションの素晴らしい海中を再現出来ています。
海中展望塔 UNDERSEA TOWER

水族館を出ると海中展望塔が見えます。
海中展望塔は水族館の前の海の沖合140mにあり、塔内は水深6.3mまで降りることが出来る施設。

海中展望塔の内部。以前に高知県の足摺海底館に行った時は台風の影響で海中の視界が悪く、ほぼ何も見えない状態でした。

海中のサンゴの様子やソラスズメダイ、チョウチョウウオが見えます。

瀬戸内の民である私は海がキレイなだけで感動です。
犬連れは行かないほうがいい?「潮岬灯台」

まずここは潮岬灯台前駐車場が有料300円です。駐車場では犬も抱っこでOKと聞きました。

次に灯台の受付では灯台内部に犬は入れないと説明を受け、敷地内に入るにも300円が必要。合計600円を支払って微妙な景色が見えるだけ・・・。
断言しますが、犬連れで行く場所ではありません。オススメは次に行く場所です。
「南紀熊野ジオパークセンター」から「本州最南端の碑」周辺

南紀熊野ジオパークセンターに無料駐車場があり、建物内部に犬は入れませんが周辺の成り立ちを知るために立ち寄りたい施設。

隣りにある潮岬観光タワーはワンコNGでした。

周辺に広がる約10万㎡の芝生広場にワンコは大興奮。

本州最南端の碑。

地平線が見える太平洋。のどかな場所なのでのんびり過ごしたい人にはオススメの場所。
諸外国との繋がりがある「紀伊大島」
日米修交記念館~海金剛

入口で聞いた所、ワンコは抱っこでOKとの事でした。
日米修交の歴史として教科書で習うのは寛永6年(1853)、アメリカのペリー提督率いる黒船の浦賀入港がその始まりとされています。ですがそれよりさかのぼること62年前、寛政3年(1791)3月(旧暦)に2隻のアメリカ商船が日本に寄港し、貿易を申し込んだという史実がアメリカの文献により明らかにされました。
その後の調査でこの日米初の接触の舞台となったのが、ここ和歌山県串本町大島地区であることが日本の文献などからも確認されました。

館内には日本の文献による当時の様子が細かく説明されています。突如現れた外国船と外国人に日本人はかなり驚いたと思われます。
ジョン・ケンドリック(John Kendrick 1740年頃~1794年)。米国の軍人で船長、冒険商人でもありアメリカ太平洋岸北西部探検を行い、ペリーよりも早く日本に来航した最初のアメリカ人。

建物屋上からの景色。

近くにある海金剛の景色。
トルコ記念館

トルコ記念館の前。ここも犬について何も明記されていなかったのですが、受付で聞いた所抱っこでOKと言われました。

明治23年(1890)トルコ皇帝特派使節として来日していた、オスマン・パシャ以下650余名の将兵を乗せていた軍艦エルトゥールル号が、日本との修交の使命を果たして帰国の途中に熊野灘で暴風雨に遭い遭難。587名の将兵が殉職、生存者は69名のみ。
そして当時の大島村民の献身的な救助活動や殉職者の遺体の捜索引き上げ、各戸に蓄えられていた食料や衣料が生存者のために提供されました。
この事がトルコ本国にも伝えられ、トルコ国民が親日国になったきっかけでもあります。

軍艦エルトゥールル号の潜水調査が事故直後、1978年、1990年の3回行われています。これまでに7000点以上の遺品が引き上げられています。

2015年に公開された今回の事件を元に作られた「海難1890」。映画の撮影状況の様子も記録されています。

トルコ記念館の前に広がる海が、軍艦エルトゥールル号が実際に海難事故に遭った場所でもあります。
樫野埼灯台

周辺にはトルコ関係の店が複数あり、トルコの民芸品やトルコアイスが売られています。

柔かく伸びるアイスとして有名なトルコアイス。今回のは美味しいけど硬かった・・・。

ムスタファ・ケマル・アタテュルク騎馬像前。

樫野埼灯台は日本で最初の洋式石造り灯台で、明治3年(1870)に点灯され、今も現役の灯台。慶応2年(1866)、江戸幕府とアメリカ等4カ国の間で結ばれた江戸条約で建設が決められた8灯台のうちの一つ。


樫野埼灯台からの景色。実際に見ると波が荒いのがよくわかります。
犬連れペット連れで食事(ランチ・カフェ)が出来る店
アクセサリーの店ですが、カフェを併設しています。店内も犬連れOKでドッグランやワンコ用メニューあり。
漁港に併設された観光市場。マグロの解体ショーから各種マグロ関係の食事が人気。テラス席がペット可。
道の駅たいじ。テラス席がペット可。
海産物の干物屋。11時から15時までのランチタイムでテラス席がペット可。
串本海中公園にあるレストラン。テラス席がペット可。
犬連れペット連れで宿泊できるホテル
小型犬のみ宿泊可能。南紀勝浦はマグロの町で、ホテルでは無料市場見学ツアーを行っています。
まとめ
太地周辺では鯨と人の歴史を学べます。太地町立くじらの博物館は犬連れにはオススメな場所で、ショーや水族館だけでなく、捕鯨反対の人も歴史を知るという上で一度見ておくべき施設。
橋杭岩は人気の観光地で人も多いのですが、滞在時間は短めなので入れ代わり立ち代わり状態でした。
串本海中公園も犬連れにはオススメな場所で、レストランから水族館まで楽しめる場所です。
本州最南端の碑の近くはワンコがのんびり散歩出来る場所なので、ゆっくり過ごしたい人向けです。
紀伊大島が諸外国との関係が深い場所とは知らなかったのですが、いい勉強になりました。
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