犬と生活していると忘れがちですが、犬には狩猟本能があります。狩猟本能は犬の種類や犬の性格によって個体差はあるものの、全ての犬に宿っていると言われています。
うちのコタ君もただ可愛いだけの男ではないのです!!
新種生物 コタつむり
今までに「獰猛な熊」や「凶暴な肉食ハンター」や「爆走する猪」との激闘を繰り広げてきたのです!!!
VS 獰猛な熊
VS 凶暴な肉食ハンター
VS 爆走する猪
私は20年近く昔、猪猟について行った事があります。通常猟犬は気性が荒く、飼い主以外の言う事は聞きません。ライフルで仕留める為に、猟犬を3~4匹程度連れていたのですが猟で興奮しているので、ハンターの人から触ろうとしない方がいいと言われています。
殆ど藪の中を歩き回っているので、体力的にかなり疲れたのを覚えています。ハンターは高齢の方が多いのにみんな元気です。犬が猪を見つけたら、みんな一斉に走り出しもう訳がわかりません。邪魔をしてはいけないので、近くには行けないしどうすればいいんだよ!
そうしていると銃声が聞こえてくるんで、よけい近くにはいけないんですよ。大きな道で待つこと約1時間、猪を引きずりながらハンターが戻ってきました。90キロくらいの雄の成獣です。猟犬達も勝ち誇った顔をしています。
近くの事務所に帰り、その後は解体する為にまず血抜きをします。ロープでぶら下げて、下にバケツを置いてから傷を付けて血を出します。その時に猪の身体をよく観察していたら、なんか動くものがいるんですよ。カメムシか?と思っていたら血を吸ってデカくなったマダニでした。いっぱいいたので気持ち悪くなったので、いったん離れます。
数時間後、ハンターが解体包丁を持ってきました。大きくて不思議な角度で曲がっているのです、そんなのが十数種類。生き物の解体なんて見たくないので、またその場を離れました。
少しして、皮だけ剥がした塊を見てきました。皮は剥がしているけど、猪の形をしているので不気味です。そうしたらなんか猪がこっちを見ているように感じるんですよ!場所を変えてもこっちを見てる!まぶたがなくなっているので眼球が丸出しになり、こっちを見ている様に感じるみたいです。
こっち見るなー!!
それだけでも不気味なのに、ハンターの中学生の息子が小型ナイフを取り出して肉を切り取り、そのまま生で食べだしたのです!!中学生「これが一番うまい」ハンターは笑っています。
うげーーー!!!お前はどこの原住民だ?
今現在は寄生虫がいるので、ジビエ料理はよく加熱しなければいけないと言われています。その当時は私もよくわからず、それが普通なんだろうと思っていました。そこから本格的な解体をするのでもう見てられません。
その後、解体が終わってブロック肉となった猪くん。その前を見ているので、食欲が湧きません。しかしこれも経験と思い、塩コショウで食べる事にしました。ブロック肉を小さく切ろうとしたのですが、毛根がびっしり残ってるのです。「この毛根とらないの?」聞いたのですが、そのままらしいです。猪は剛毛なので、毛根も半端ない大きさです。
さらに食欲がなくなったのですが、焼いて塩コショウしてると匂いはいい感じなんですよ。食べると豚肉みたいだったのを覚えているのですが、解体前を見てるので食が進みませんでした。
ですが肉はすべてこうやって処理されているわけです。命に感謝するべきだと、今ではそう思えます。
ちなみに原住民中学生はその後、病気にかかる事もなく自衛隊の幹部候補生になったと言うのを風の便りに聞きました。
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