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世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」
紀伊山地の霊場と参詣道は、和歌山県・三重県・奈良県にまたがる3つの霊場(高野山、熊野三山、吉野・大峰)と参詣道(高野参詣道、熊野参詣道、大峯奥駈道)を登録対象とする世界遺産(文化遺産)で、2004年に日本で12番目に世界遺産に登録されました。
熊野本宮大社
熊野信仰の源流は自然崇拝であり、熊野は古くから神々が住む癒しと蘇りの聖地として崇められてきました。
道路の反対側に無料駐車場があります。
ペットの注意書き。神門内では抱っこして他の参拝客に迷惑にならないようにすればOKです。他の神社でも境内は歩かせない方が無難です。
重いのでドッグリュックでお参りします。
全国の熊野神社の総本宮として、熊野三山の中心でもある熊野本宮大社。明治22(1889)年の大洪水までは熊野川の中洲大斎原にあり、12の社殿が並んでいたそうです。現在の数倍の規模を誇っていた当時は川を歩いて参拝に行ったみたい。
最近は神社にペットのお守りが置いてあります。熊野神社では八咫烏(ヤタガラス)は熊野神の使いとされています。
明治22(1889)年の大洪水で流された神社施設跡地にある、熊野本宮大社旧社地 大斎原。とにかく巨大な鳥居です。
洪水の影響なのか周囲の参道を含めて店もあまりなく、少し物足りなさを感じます。
熊野古道を歩く「中辺路(なかへち)」
熊野本宮大社の奥にある車椅子用の駐車場横の道を登り、さらに山へ行くと熊野古道中辺路 石畳道へとたどり着きます。
熊野三山に至る熊野古道の中でも多くの巡礼者が通ったのが中辺路で、「蟻の熊野詣」と言われるほど多かったそうです。
熊野三山へと続く熊野参詣道。紀伊半島の山中を通るルートを中辺路、海沿いを通るルートが大辺路と呼ばれています。高野山と熊野を結ぶルートが小辺路、伊勢神宮と熊野を結ぶルートが伊勢路。
途中で道案内の看板が見えます。1番から75番まで500mごとに設置されています。
途中には地蔵がひっそりと。
途中には登山道というか、山道がずっと続くのですが、昔の人はこの道をずっと歩いていることに脱帽です。ハイキングに準じた装備で望みましょう。
ちょっとよりみち展望台からは、熊野本宮大社旧社地 大斎原にあった巨大な鳥居が見えます。熊野本宮大社からは約20分歩きました。
熊野速玉大社
無料駐車場が神社隣にあります。
主祭神は速玉大神(イザナギノミコト)と夫須美大神(イザナミノミコト)の夫婦神であることから縁結びの神社としても知られています。
この主神2神とヤタガラスが絡むとあれば女神転生シリーズは忘れてはいけません。
ネットでは熊野速玉大社はワンコNGとかを見たのですが、犬連れ旅界の鉄砲玉を自認している私「がちこん」は実際自分で確認してみることに。神社の敷地内からドッグリュックで入っています。
神門をくぐった横にこのような張り紙がありました。ワンコを元々歩かせてないので問題ないようです。
ここにもペットお守りがありました。
拝殿・上三殿・八社殿は鮮やかな朱塗りの社殿です。熊野本宮大社は木材の色そのまま?なので見た目が全然違います。
熊野那智大社
熊野那智大社 別宮 飛瀧神社~那智の滝
熊野那智大社の前に那智の滝へ。周辺は駐車料金400~500円ほどが必要になります。
熊野那智大社の別宮飛瀧神社の御神体で、高さ133m落差日本一の滝。
5年ほど前に来た時はここが熊野那智大社だと思っていました・・・。
ヤタガラスのお守りをゲット。
熊野那智大社へお参り~西国三十三所第1番札所の青岸渡寺
参道周辺には店や駐車場がいっぱいで観光地らしい場所なのですが、熊野那智大社へは少し歩く必要があります。
上り坂を上がってきたら今度は階段・・・。
野生の鹿がいました。
神門をくぐるともう少し。本殿が見えてきました。
1700年以上の歴史がある熊野那智大社。熊野那智大社と熊野速玉大社は鮮やかな朱色の本殿・拝殿ですが、熊野本宮大社は地味な木目調です。何か理由があるのでしょうか?
本殿隣には西国三十三所の一番札所である青岸渡寺があります。神社の隣に寺があるこの不思議さも魅力。
少し離れると三重塔もあり、熊野那智大社は歩かされる場所。
熊野古道を歩く「大門坂」
大門坂は熊野古道の中でも当時の面影を残している道で、熊野那智大社まで約600mの石畳の階段がポスターに使われている場所として印象深い。
途中にある大門坂茶屋では平安時代の衣装をレンタルできます。雅な衣装でとても雰囲気があるので女性は記念撮影にいいかも。
巨大な夫婦杉を通ると。
石段が続く神聖な道が続きます。熊野那智大社へはここを通った方がいいのかもしれませんが、すでに歩き疲れているので車で行ってます。
テラス席が犬連れOK「勝浦漁港にぎわい市場」
勝浦漁港にぎわい市場の道の反対側にある有料駐車場。2000円以上購入で1時間無料となっています。
勝浦漁協地方卸売市場はマグロのセリ市の見学が出来る市場。コロナで見学ツアーが中止となっているそうなのですが、いつか復活すると思います。
ウッドデッキ席とテラス席があり、ワンコ連れでも食事が出来ます。店舗内にはワンコは入れないので注文時には外で待たせましょう。
マグロの解体ショーも定期的に開催されています。ご飯を食べている時に解体ショーをしてました。
マグロのブロックが売られているのですが、高いのか安いのかさっぱりわからない・・・。
マグロの内蔵各種も売られています。新鮮でないと食べられない部位は貴重。
店舗内の様子。食券を購入してテラス席で食べるので人があまりいません。
元祖もち鮪丼1,800円を購入。マグロを普段食べないので違いがわからないという・・・。
勝浦漁港で水揚げ過去最大のマグロは全長2.74m、重量450kgという巨大さ。それで金額がいくらなのかを知りたいと思ったのは私だけではないはず。
入口横でマグロのカマの浜焼きをしていたので500円で購入。こちらは甘みがありはっきりとうまいと思わせる味でした。
勝浦漁港にぎわい市場では釣り竿レンタル(浮き・餌付)が2時間1000円で出来るのですが、近くの紀伊勝浦漁港突堤灯台付近で釣りが出来ます。
多くの釣り客がいたのですが、時間的に釣れてないようです。瀬戸内の民の私から見たら海が綺麗なだけで驚きです。
世界遺産巡り
鬼ヶ城
無料駐車場があります。鬼ヶ城センターもありますがワンコNG。
太平洋側にはこのような海岸が複数あり、高知県の足摺岬も似たような感じです。
鬼ヶ城は海風蝕と数回の大地震で隆起した凝灰岩の大岩壁で、約1キロの間に大小無数の洞窟が階段状に並んだ場所。
桓武天皇の頃、この地にいた鬼と恐れられた海賊多娥丸を天皇の命を受けた坂上田村麻呂が成敗しました。その伝説に基づき鬼の岩屋と呼ばれていたのが、後に鬼ヶ城と呼ばれるようになったそうです。
熊野三山と熊野古道をずっと歩いていたので足が重い・・・。
ほとんどの人が最初の100mほどで引き換えしているのですが、気合で歩いています。
後悔しながら歩く我々煩悩コンビ。
ゴールの七里御浜が見えてきました。熊野市から新宮市まで続く海岸で20km以上もある日本で一番長い砂礫海岸。
ここから駐車場まで約2キロもあります。足が・・・。
花の窟神社
「道の駅 熊野・花の窟」の隣りにある世界遺産。日本書紀に登場するイザナミノミコトの墓所で御神体は高さ45mもある巨岩。
外のテラス席がワンコ連れOKの席のようです。
日本最古の神社「花の窟神社」へ潜入します。
巨大な岩が見えます。日本人は昔から巨大なものに畏敬の念を抱いている民族。
巨大な岩を見上げています。
隣には火の神である軻遇突智尊(かぐつちのみこと)の墓所もあります。女神転生シリーズの聖地巡礼をしているようだ・・・。
犬連れペット連れで食事(ランチ・カフェ)が出来る店
道の駅にある売店のテラス席がペット可。
アクセサリーの店ですが、カフェを併設しています。店内も犬連れOKでドッグランやワンコ用メニューあり。
漁港に併設された観光市場。マグロの解体ショーから各種マグロ関係の食事が人気。テラス席がペット可。
犬連れペット連れで宿泊できるホテル
古民家をリノベーションした貸別荘。一日一組の一棟貸しなので他人に気兼ねなく過ごせます。清流の四村川に面しキャンプやBBQ、水遊び、清流釣りも可能な施設。
小型犬のみ宿泊可能。南紀勝浦はマグロの町で、ホテルでは無料市場見学ツアーを行っています。
まとめ
今日は十数キロ歩いたので、歩き疲れた日でした。観光地でも車移動ばかりの場所もあるのですが、今日は熊野古道の雰囲気を味わうために歩き、最後の鬼ヶ城では歩くのが辛かった・・・。
熊野三山である熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社ではワンコは抱っこ等でお参りが可能なのですが、犬連れの人はほぼ見かけませんでした。
熊野那智大社周辺が一番観光地らしい場所で、那智の滝だけを見に来ている人も多く賑わっている場所でした。
前日は道の駅で車中泊をしたのですが、山間部には朝ごはんを食べる場所がありません。海沿いで車中泊をすればよかったかな?
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