島後へ犬連れおでかけ観光旅行 シーカヤック探検を犬と一緒に~ペットと泊まれるホテル[2日目]




隠岐の島の歴史を簡単に

隠岐は旧石器時代(約3万年前)後期ぐらいから、中四国地方では唯一の黒曜石産出地として人々の交流がありました。隠岐産黒曜石は少なくとも弥生時代ごろまでには、中国地方を中心とする広い地域で利用されています。

弥生時代から古墳時代には前方後円墳を含む多くの古墳(墳丘墓)が島内各地で築かれています。

近世から近代にかけて、日本海では北前船を中心とする廻船業が隆盛を誇り、隠岐は廻船の寄港地として同じ島根県の松江より賑わっているほどでした。


昭和38年(1963)には多彩な海岸景観と独特の生物環境が大きな特徴であるとして、「大山隠岐国立公園」に指定されています。

平成25年(2013)には隠岐の大地の成り立ちを示す地質や景観、島内各所にある動植物の独自の生態系、そしてその人の営みが特徴的なものであると評価され、「隠岐ユネスコ世界ジオパーク」に認定されました。


大久の黒島~黒島展望台から遊歩道へ

前日泊まったコテージを出発してまた時計回りに観光します。

沖合に浮かぶ小さな島は近くで見ると柱状の岩が束ねられた形をしています。

大久の黒島と呼ばれるこの島は約350年前に噴火した火山の火口跡ですが、島の形は火山らしい山の形をしていません。


展望台からはほぼ見えないのですが、少し横から見た海。


遊歩道があったので海まで降りてみました。


釣り人がいたので少し話を聞いた所、釣りをするために関西から来たそうです。後で島の人から聞いたのですが、多くの釣り客が隠岐の島まで泊りがけで来ているみたい。


海水の透明度が高く、海底までよく見えます。写真で見るより自分の目で見たらもっとはっきり見えますよ。


海の男小太郎はいつ見てもカッコいい!


佐々木家住宅は隠岐独自の間取り

屋根に石を乗せている建物って他にあるのでしょうか?少し下に車数台分の無料駐車場があります。

現在は3月から11月の9:00~17:00まで公開されていています。

内部見学は大人300円 18歳未満無料


屋根の上に植物が生えており、所々にイタミが見られます。


佐々木家住宅は旧庄屋の民家です。天保七年(1836)の軒札があり、同様の民家では隠岐の島町内最古のものとされています。


構造形式として切妻造 杉皮葺き石置き屋根になります。

杉皮を3重に重ねたり、竹で押さえたりと複雑な造りのようです。


3箇所に設けられた出入り口や、土間から客間までがL字型の鍵のような間取り(鍵座敷)となっており、隠岐独自のものです。


佐々木家住宅は重要文化財に指定されています。

天保七年(1836)に前年から延べ約600人の労力をかけて建てられ、以来今日までほとんど改造されていません。

神棚が多いのも特徴で、本土では殆ど失われた信仰として、隠岐の島の祖型としてヘヤにトシトコ(穀霊信仰)がある。


幕末から明治にかけての農具、調理、飲料用具、灯火用具、紡績用具などの生活用具が200点余り残っており、そのうち91点が島根県指定になっています。

古文書も数多く残っており、慶長12年から明治までのものが257点ほど西郷町の指定を受けています。


隠岐自然館で隠岐の成り立ちと歴史を学ぶ

1階が隠岐の島町観光協会で、2階が隠岐自然館となっています。1時間まで無料な隣の駐車場を利用しましょう。


新しい建物なのでとてもキレイです。レンタルサイクルに乗っている人をよく見かけました。


隠岐諸島の成り立ちと、生物や歴史文化との繋がりを展示しています。

開館 9:00~17:00

休館日 第2・第4火曜日

料金 大人500円 小人250円


隠岐で2000万年前の地層から体長約7mのワニの背骨の化石が発見されたそうです。


ナウマンゾウの牙と臼歯が展示されています。

寒い時代には海水面が下がって本土と陸続きとなり、現在のような比較的温かい時代には海水面が上がって離島になります。隠岐諸島と本土との間の水深が約70mと浅いことも要因となっています。

最後に隠岐諸島が本土と陸続きになったのは約1万年前で、それから現在までは離島の状態が続いています。


隠岐諸島にはオキシャクナゲ、オキタンポポ、オキノウサギ、オキサンショウウオなどの固有種があります。

隠岐諸島にはイノシシやシカなどの大型の哺乳類が生息していません。牛や馬は外から持ち込まれたのでしょうか?


西郷岬灯台から夕陽ヶ丘公園

隠岐の島に来る時のフェリーから見えていた場所です。


西郷岬灯台は大正10年(1921)に隠岐で初めての灯台として建てられ、建設当時の姿がそのまま残されている貴重なものです。

西郷港は昔より天然の良港として知られ、江戸時代半ばより明治30年頃まで北前船の「西廻り航路」の重要な寄港地として栄えました。最盛期には年間2000隻もの入港があったと記録されています。


灯台の奥にある展望台。木が邪魔で夕日は見られそうにありません。


西郷岬灯台から少し空港よりに夕陽ヶ丘公園があります。


少し高台になっている御崎谷遺跡の上からなら夕日がキレイに見えるかも?


公園すぐ横には牛がいっぱい。コタ君を見ると必ず寄ってきます。コタ君大人気?


隠岐の島郷土料理「隠岐そば」を食べてみた

西郷港の近くにある「お食事処 味乃蔵」。11時開店ですが、11時20分頃に行った時にはすでに5~6台分の駐車場がいっぱいでした。


おまかせ定食にするか味乃蔵丼にするか悩んだのですが、「隠岐そば定食」1100円と白イカ造り単品を注文しました。


わさびではなく、生姜で食べます。


蕎麦とご飯の不思議な組み合わせだと思っていたのですが、隠岐そばはサバの出汁が効いていてご飯のおかずになります。

そして元々短い蕎麦がブツブツ短く切れるので、すすって食べるものではありません。これはこれで美味しかったです。


サインがいっぱい。有名店なのかも。


海洋スポーツセンターでは犬連れでシーカヤック体験が出来る

海洋スポーツセンター ⬅公式サイト。各種体験やトレッキング、サイクリングをガイド付きツアーで隠岐の島を案内してもらえます。

今回利用するシーカヤックは年間約1000人が利用するアクティビティで、約80%の人が初心者だそうです。私もシーカヤックは初チャレンジです。3つの体験コースがあります。


<< 湾内レンタル(カヤック、SUP) >>

海洋スポーツセンターの前にある砂浜は約100m先まで歩いても、大人の腰くらいの水深の遠浅の砂浜海岸です。小さな子供連れの人でも親子で安心して海を楽しめる自然環境にあります。湾内ではカヤックやSUPのレンタルを行なっています。

【時間】日中の好みの時間 1時間

【料金】カヤックor SUP 2,500円/1艇 


<< Sunsetカヤック >>

海洋スポーツセンターは塩の浜と呼ばれる隠岐諸島で最大の砂浜海岸に面している施設です。Sunsetツアーでは海洋スポーツセンター前の砂浜から海に出て、日本海に沈む夕日を見に行きます。

【時間】17:00〜  (2時間)

【料金】大人5,500円 / 子供4,500円


<< 洞窟カヤック >>

隠岐諸島は数百万年前の火山噴火によって形成された海岸の景色があり、海岸線は常に波に洗われているので岩の絶景が広がっています。約100mの高さがある断崖絶壁や隣の島々の景色を見ながら海岸洞窟を目指します。

【時間】①9:00〜 / ②13:00〜  (2時間)

【料金】大人6,500円 / 子供5,500円※対象年齢:10歳以上​


今回は洞窟カヤックに挑戦します。公式サイトには犬について明記はないようなので、事前に電話で犬について確認をしています。他に参加者がいない場合はOKのようですが、参加者が多い場合は難しいかもしれません。


海洋スポーツセンターの前は砂浜と聞いているのですが、重機が通ってヘドロ状態・・・。


キャンプ体験も出来る場所です。

今回は洞窟カヤック体験なので受付事務所で6500円を支払い、住所・名前など必要事項を記入します。13時出発にしています。


コタ君は泳げるのですが、一応ライフジャケットを準備しています。


車で10分弱の場所へ移動~初心者講習

13時になったので、ガイドさんの軽トラックに自分の車で付いていき小津区海岸まで行きます。


天気がコロコロ変わっていて、どうなるのか不安でしたが快晴に恵まれました。そして波も穏やかです。数週間前にはサーフィンが出来るほど海が荒れていたそうです。

今回初めてのシーカヤックという事で、ライフジャケットを借りてダブルパドルの持ち方から漕ぎ方などを事前にレクチャーしてもらいました。


シーカヤックをするのでスマホの防水ケースを購入しています。最低でも10m防水、水に浮くタイプを選びましょう。防水ケースをしているので写真がたまに歪んでいます。


今回我々が乗り込むシーカヤック。FRP製なのかと思ったらポリエチレン製だそうです。

本体重量が約35キロ、積載重量は100キロ以上も大丈夫みたい。

飲み物を持っていくのですが、自分が座る場所の近くに置きましょう。遠くに置いてしまうと、海に出た場合に取りに行けないからです。そんな事をするやつは私です・・・。


犬とシーカヤックデビュー!大海原へ冒険の始まり

最初は湾内でパドルの漕ぎ方の確認です。思っていたより安定感があり、波が穏やかなので揺れたりもしません。回転したり、バックで動かしてみたりなど感覚を掴みます。


慣れたらガイドさんに付いて大海原に飛び出します。コタ君は海の男だから余裕の表情。

かなり遠くに見えるのですが、昨日に行った那久岬灯台を目標にして漕ぎ出します。


遊覧船もいいのですが、シーカヤックから見る岩肌は迫力ありますよ。


至る所の崖に穴が空いています。


今回は目の前に見える洞窟に潜入!


ガイドさんが漕ぐシーカヤックはブレずに真っ直ぐ進んでいるのですが、私のは先端がブレているので力の加減が下手くそなのだろうと。


ガイドさんに撮ってもらった我々。気分は冒険家。


目的地に到着。水深は2mほどしかなく、海底までキレイに見えています。


スマホの防水ケースを付けているので、海中の写真を撮ったのですが何も映らず。動画を撮ったらブレまくりのグダグダでした。海中写真の撮り方を練習すればよかったかも。

ソフトケースタイプの防水ケースなので、海中では水圧でシャッターボタンが反応しませんでした。ハードカバータイプの防水ケースだと海中でも写真が撮れると思います。

上の写真は動画から静止画を抽出したものです。


首からぶら下げたスマホを外に出しっ放しにしていると、本体の熱が上がって警告が出ます。だからたまに海水につけてスマホを冷やしています。

ガイドさんもスマホで写真を撮っているのですが、どうしているのか聞いたら使わない時は上着の中に入れているそう。


この日は7月14日なのですが、春には海藻が森のように見えて一段とキレイに見えるそうです。どちらにしても波の状態もあるので、電話で確認した方がいいと思います。


この場所は何て言ってたのか・・・忘れた。どこかの神様の娘がどうとかこうとか。


華麗にシーカヤックを操っている私。コタ君は手荷物状態。


人が入れる大きさの洞窟にも入りました。すぐに行き止まりになるけど探検気分を味わえます。


ガイドさんに撮ってもらった写真。


コタ君も泳がしてみました。この華麗な泳ぎを見て欲しい!海中での華麗なフォームが見所です。


私のインスタグラムでコタ君の動画をUPしています。


写真は撮れなかったのですが、イワシの群れなどが泳いでいました。

水中にカメラを入れて動画を撮ったりしてみたのですが、上手に撮影出来ない・・・。


通常はこの場所で少し休憩するそうです。

我ら山登りコンビは海でも元気なので休憩する事なく元気に帰ります。


帰りのルートは崖スレスレを通ります

シーカヤックの操作に慣れてきたという事で、帰りのルートは崖の近くを通ってみることに。


崖を見上げるとかなりの迫力が!崖の高さは約100mもあるそうです。

遊覧船ではここまで崖の近くに行けません。


侵食によって崖の形も変わっていきます。


左下に見えるように所々に岩が出ているので、座礁しないように注意は必要です。


岩の間を通ります。この頃にはシーカヤックもブレずに自分の思った通りに操作出来ています。


岩のトンネルも通ります。


崖は色々は表情を見せてくれます。


このような激狭な岩の間も通ります。パドルを縦にして手で漕いで進むのですが、出口はシーカヤックがギリギリ通るくらいの狭さ!波の上下の上になった瞬間に脱出した感じです。


シーカヤックをぶつけて壊さないように注意して脱出。


気分はトップアスリート。

海洋スポーツセンターから車の移動時間込み(帰りは別)で13時から15時までの2時間プランで体験しました。

シーカヤックを漕ぐ距離としては往復2キロほどだそうです。


小津区海岸に戻ってきた時にはまだ14時40分ほどだったので、15時まで自由時間となり湾内を全力でぶっ飛ばしてみました。

スピード違反な我々自由コンビ。

運動不足な人だと次の日に筋肉痛になるみたいですが、私は平気でした。


帰りはかなり下半身が濡れているのでビニールを貸してもらい、車の座席に敷いて運転します。

海洋スポーツセンターまで自分の車で帰り、トイレ・シャワー・着替えが無料で出来る建物があるので利用しましょう。


今回は初めてのシーカヤック体験でしたが、湾内をウロウロするのはすぐに飽きると思うので「洞窟カヤック」がいいと思います。

雄大な自然とキレイで透明度の高い海、荒々しい崖の迫力などいい思い出となりました!冒険している気分を味わえ、洞窟の中は探検している気になれます。

すごく楽しかったので、色々な人に体験して欲しいアクティビティでした。


海洋スポーツセンター ⬅公式サイト。各種体験やトレッキング、サイクリングをガイド付きツアーで隠岐の島を案内してもらえます。


ペットと泊まれるホテル「隠岐シーサイド岬」

今回お世話になる隠岐シーサイド岬。HPもなく検索にも引っ掛かりません。

どうやって調べたのかと言うと隠岐観光協会に問い合わせたからです。餅は餅屋なので専門家に聞けば答えが早いです。

ペットOKなのを全面的に「売り」にしている訳ではなく、あくまでおまけ程度なので他の人の邪魔にならないように気をつけた方がいいかも。


奥にフローリングの洋間。手前は和室を改修してタイルカーペット敷きにしています。筋トレで腹筋をする時にフローリングだと背中が痛いのでタイルカーペットは助かります。


洋間は犬用としてペットケージ、ステンレス皿、トイレシートがあります。

人間用としてほうじ茶セット、ミネラルウォーター、机椅子。近くにコンセントがないのでパソコン仕事は出来ません。


テレビ、冷蔵庫、ポットがあります。


ベッドの種類と大きさも違います。セミダブルとシングルサイズかな?ドライヤーが棚の中にあります。出入り口の鍵が閉めにくい。

コンセントがこちらにあるのでベッドの上にパソコンを置いています。


水回りは改修していないようです。カミソリはありません。


押入れの中には、ハンガー、ハンドタオルとバスタオルが2組。


洋室の窓の外には西郷港が見えます。


大浴場があり、男女入れ替え制。右のジェットバスは使用禁止みたい。

コタ君がうるさいから部屋から出られません。


ホテルの裏側にはビアガーデンがあります。


1日目の夕食。鍋は肉と野菜です。隠岐の島は貝類が多く取れるのでよく料理に出るようです。

刺し身がうまい!


2日目の夕食。かぶと焼きはなぜか貰えました。おやつをいっぱい食べていたのですが、楽勝で食べれます。かぶと焼きが特に美味しかった、何の魚なのだろうか?



2日目の朝食。


3日目の朝食。


そして気になるお値段ですが、1泊2食付12,000円+犬3,000円です。2泊したので3万円。支払いは現金のみです。

犬用の食事はないので事前に準備しておきましょう。

他に宿泊していたのは工事関係者の長期滞在者が複数人いたようです。毎日豪華な夕食を食べているので帰った時を心配していました。同感です。


まとめ

島後を2日かけてウロウロしてみました。

まずは信号が西郷港の周辺しかなく、たまに工事用の信号が複数ある程度。

以上のことから島後は広いようで狭く、遠いようで近いのです。信号がないとナビを設定してもかなり早く到着します。ドライブは快適に出来ますよ。


スマホの電波ですが、auは海岸線沿いはたまに弱いのですが問題なく入ります。島の中央の山間部に入らない所が一部ある程度。

ガイドさんに聞いた所、海岸線沿いは大体電波が入るようです。他には隠岐の島wifiが借りられる所もあるみたいです。


夜の過ごし方なのですが、ナイトクルージングが出来る場所もありますが、天気がいい場合は星空も見て欲しい所です。

外灯がない場所が多くあるので、真っ暗な場所を見つけて夜空を見上げてみましょう。いつもの数倍の星空を見る事が出来ました。

残念ながら私のスマホでは撮影出来なかったのですが、星空が撮影できるカメラを持っている人は星空撮影にチャレンジしてみてください。



隠岐汽船株式会社 ⬅隠岐諸島と本土を結ぶフェリー

隠岐観光株式会社 ⬅内航船の時間と料金をチェック

隠岐の島旅 ⬅隠岐観光協会公式サイト





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です