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国史跡 古代山城 鬼ノ城は散策コースがある
鬼ノ城入り口にある「鬼城山ビジターセンター」。展示パネルや模型などがあり、無料で利用できます。犬は入ることが出来ません。
<< 開館時間 >> 9時~17時(入館16時30分まで)
<< 休館日 >> 月曜日(祝日の場合は翌平日)
目の前に無料駐車場が約70台分あります。
鬼城山ビジターセンターから道が続きますが、整備されているので歩きやすい道です。
散策コースが複数あり、「西門コース」が約1.5km。「西門・水門コース」が約2.3km。「鬼ノ城1周コース」が約4~4.5km。
散歩している人も多く、ハイキングとしても人気があるみたいです。
西門まではすぐに到着しました。内部は立入禁止となっています。
岡山県の吉備地方には、大和朝廷が派遣した吉備津彦命が人々を苦しめた鬼神(温羅とも呼ばれる)を退治した伝説が残り、昔話「桃太郎」の原型になったとされています。
伝説では鬼ノ城は温羅の居城とされ、吉備津神社や吉備津彦神社のある「吉備の中山」に陣を構える吉備津彦命と弓矢などで戦ったと言われています。
標高約400mのこの城は7世紀後半に築かれ、山頂の平坦地を石垣や土で固めた土塁が約2.8kmに渡って囲んでいます。
このような山の中に、なぜこのような城が必要だったのか不思議に思っていたのですが、築城当時は南方面に海が広がっていたと考えられていて、遠くに船が行き交う様子を見ることが出来たと言われています。
遠くに見える平野が海だったとは信じられないのですが、千数百年で地殻変動が起きるのでしょうか?
温羅がコタ君に乗り移ってしまい、凶暴化するワンコ。
急に草をガジガジ始めました・・・。
「敷石」城壁の下の面に接して板石を敷き詰めています。敷石は多くの区間に敷かれており、総重量は数千トンにもなりまうす。
通路としての役割の他に、もともとは雨水等が城壁を壊すのを防ぐ事を目的としたものと考えられています。
敷石は日本の古代山城では鬼ノ城にしかなく、朝鮮半島でも数例知られるだけの珍しいものです。
場内には現在七棟の礎石建物が発見されています。発掘調査では当時の人々が使用していた土器が出土しています。
土器の特長からみて地元産の土器が多く、年代は7世紀後半から8世紀前半の物がほとんどのようです。
築城の時期は史書に記載のある大野城(665年築城開始)などと同時期とする説、それより先行する説、それより後とする説など諸説ありますが、現在では7世紀後半に築かれた可能性が高いと言われています。
古代山城は西日本に約30ヶ所が存在すると言われ、現在23ヶ所が確認されています。
このうち「日本書紀」に名を残す山城には「大野城」「基肄城(665年)」「金田城」「屋島城」「高安城(667年)」などがあり、築城の背景には7世紀中頃に始まる朝鮮半島の戦乱と関係しており、当時の大和朝廷が百済の亡命貴族を登用し、築城を指導させたことも知られています。
鬼ノ城1周コースに挑もうかと思っていたのですが、約4~4.5kmもあると知って止めました・・・。
犬と探検出来る「井倉洞」
<< アクセスと駐車場 >>
中国道「新見インター」より南へ約20分
岡山道「賀陽インター」より北へ約40分
北側にあるA駐車場 普通車200台 大型バス20台
南側にあるB駐車場 普通車100台
駐車場は無料で利用できます。
<< 営業時間 >> 8:30~17:00(入場受付16:30まで)
<< 入洞料金 >> 大人1,000円 中学生800円 子供500円 コタ君無料
ペットはマナーパンツを着用すれば入れるのですが、持ってきていないので山口県の秋芳洞の時のようにドッグリュックで入ることにしました。
ドッグキャリー、ドッグバギー、スリング等色々ありますがロープウェーや水族館など顔出しNGの施設でも大丈夫なドッグリュックが汎用性に優れています。
夏場はここで小さな子供達が川遊びをしている場所です。
標高約130mほどの場所なのですが、水はそんなにキレイではありません。
この時は寒波が来ている時だったのですが、橋の上や入り口は通路が凍結していました。
入口奥にはツララが見えます。
鍾乳石からツララが下がっている不思議な光景。青いのはライトアップされているからです。
井倉洞がある草間大地は石灰岩で出来たカルスト台地です。石灰岩は何億年も前に海の底に溜まったサンゴや小さな生物のカルシウム分が石になったもの。
石灰岩は二酸化炭素を含んだ水に溶ける性質があるので、石灰岩で出来ているカルスト台地には大きな洞穴がたくさんあるのです。
地下水の流れが岩を溶かし穴を作り、その水に溶け込んだ石灰分がつらなって出来たのが鍾乳石です。
井倉洞は昭和32年に発見され、昭和33年に調査、歩道や照明設備を整えて昭和34年に開洞しました。
昭和35年に探検隊が丸太を使って滝を登り、上部にもよりキレイな鍾乳石群があることを発見し、開発を進めて昭和37年に現在の1,200mに及ぶ観光洞が完成しました。
洞窟の最上部は草間大地にあり、現在見ることができる最上部より上はまだ未開発の鍾乳洞が続いています。
通路は狭く、人一人がやっとの場所も多いです。
各所にはライトアップされている場所も多いです。
鍾乳石は1センチ伸びるのに70~80年ほどかかると言われていて、現在も日々成長を続けています。
見返りの池。鍾乳洞の中は一年中15℃~16℃ほどの気温です。
コタ君は何を思っているのでしょうか?
頂上まで登ってきました。ベンチがあるので休憩しています。コタ君は歩いていないのに疲れてる?
通路が狭く歩きにくいので思ったより疲れました。
坂を降りると出口に到着で、出口には縁結びの神様として阿里佐姫を祀っています。下りのコンクリート通路の上に鍾乳石が模様を作っていました。新たな鍾乳石が出来そうです。
全長1200m、高低差約90m、周回時間およそ40分程度。暑くて汗をかきました。
満奇洞は犬NGだった
無料駐車場が10台ほどあります。
10数年前にも来たことがあるのですが、現在はトイレも整備されていてとてもキレイになっています。ここに来て思い出したのですが、以前に来た時は受付のおねえさんがえらい美人でビビった記憶を思い出しました。
ここまで来たのに・・・正面の看板に「ペットの入洞はできません」と書いてあります。洞窟探検のハシゴをしようと思っていたのですが・・・。
「備中鐘乳穴」は文献に残る日本最古の鍾乳洞
満奇洞がダメだったので急遽、備中鐘乳穴にやってきたのですが・・・。
ゲートが閉まってる・・・。
平安時代に書かれた「日本三大実録」に記されていて、文献に残る日本最古の鍾乳洞として知られる場所でもあります。
営業時間:10:00~17:00 (冬期11月~3月PM4:00まで営業)(休日は不定休) 1月、2月は日,祝祭日のみ営業。
日曜日の14時40分で閉まってたよ、なんで?
その他の洞窟
草間大地が石灰岩で出来たカルスト台地なので、近くには多くの鍾乳洞、洞窟があります。中には行方不明者が出た曰く付きの洞窟など・・・。
洞窟探検をする時はくれぐれもご注意ください。
私のように山奥をよくドライブしていると、学生が探検している場面や崖を登っている所をよく見るので探検が楽しいのでしょう。
岡山県にあるペットと泊まれるホテル
一棟貸しのコテージでワンコと宿泊できます。離れなので周囲への気遣いがいりません。ドッグランがあるのでワンコが思いっきり遊べます。
天然温泉、露天風呂、サウナなど24時間入れるので気が向いた時に入りましょう。食事はしゃぶしゃぶからすき焼き、会席料理などから選べます。
離れの館わんこ家竹亭は4部屋の小さな館で、ワンコ連れの客限定なので安心して利用出来ます。夕食は地元食材や料理長おすすめ食材による季節の宝石箱会席を、部屋でワンコと一緒に食べれます。
ワンコ用のアメニティも充実していて、足洗い場や散歩セットもあるので湯郷の散策に出掛けましょう。竹林に囲まれた露天風呂から貸し切り風呂など、美人作りの湯として愛されてきました。
岡山空港に隣接する山の頂にあるコテージ。ワンワン棟には足洗い場やワンコ用の出入り口があります。
1棟貸し切りタイプなのでワンコも安心。
まとめ
井倉洞はマナーパンツを着用すれば犬も入れるのですが、通路が濡れています。ダックスだと全身が濡れると思うので、足が長い犬以外はドッグリュック等にした方がいいと思います。
洞窟を出て川で遊ぶのなら歩かせた方が楽でいいのですが・・・。
鬼ノ城は時間があれば1周コースでのんびり散歩したい場所でした。
古代山城も成り立ちを知れば面白い場所です。
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