犬が自分がリーダーだと思いこむ理由は?主導権 優先権 先導権はどっち?




うなって自分の想いを通す理由

犬とボール投げをして遊んでいて、最後にボールをくわえて離さなくなった。無理に取り上げようとすると、飼い主に「ウー」とうなり声を発する。

もしかしたら、飼い主のあなたを信頼していないのかもしれません。または自分がリーダーだと思っていて、指示に従わないケースもあります。


犬は優位性をとても気にする生き物です。犬には犬ならではのリーダーの見極め方があり、代表的なもので「主導権」「場所の優先権」「先導権」があります。

犬の群れの安全管理に重要なこれらの優先権を持っている者を頼って、行動する性質を持っています。


犬にも機嫌の悪い時があります。なにかのきっかけで愛犬がうなった時に、なだめた事はありませんか?対応を間違ったために「うなれば、自分のいう事をきいてくれる」と学習してしまう事があります。

遊んでいたボールを離さないのも、「うなれば大丈夫」との心理からです。

これは物に対する優先権で、獲物を守る監守本能からくるものです。群れのリーダーが独り占めする独占権、またそれを返さないと主張する権利でもあります。


犬に優先権があると明らかに誤解している状態なので、飼い主としてはあきらめてはいけません。別のおもちゃを見せるなどして、犬からボールを奪いましょう。うなっても役に立たない事を教えて、飼い主の命令に従わなければいけないというルールを確認させます。


ブラッシングや爪切りの際にうなる場合は、過去に痛い思いを経験したからという事もあります。この場合は犬の体にやさしくふれて、声をかけてあげるなどをして信頼を築いていけば、徐々にうなり声はなくなっていきます。

また体に怪我をしているなどの異常がないか、よく見てあげましょう。


食事を催促するようになる理由

群れの中の食事の優先権はリーダーにあり、真っ先に食べていいものや好きなものを食べていいのもリーダーです。

犬の毎日の食事はどのタイミングで与えているでしょうか?「家族が食事をする時に一緒に出す」のは間違っています。「家族が食事をする前に出す」のはもっとダメな行為です。


群れのリーダー(飼い主)が食べた後に、犬に食事を与えるルールにしましょう。先に食事を与えられると、犬は自分の序列の方が上だと思ってしまいます。

重要なのは食事のルールを誰が決めているのかを明確にすることで、犬が要求するから食べさせたりは止めましょう。


毎日決まった時間に食事を与えるのもあまりよくありません。その時間になると食事がもらえると思い、催促するようになります。

そして、「催促するとご飯が出てくる」を繰り返すと、犬は自分がリーダーだと勘違いします。


できれば家族が食べる時間と少しずらして、もし欲しがっているようでも無視する態度が必要です。そして食事を与える際には「待て」と、一度間を取ってから「よし」と食べてもいい合図を出します。

ただし、犬が食べている間は体を触ったり、邪魔をしたりしないようにしましょう。大切な食事時間を邪魔されると野生の時の本能が目覚め、横取りされると勘違いして、「ウー」とうなったり、かみついてくる事もあります。


飼い主へのマウンティングをする理由 

マウンティングとは、相手の犬の体を前足で押さえて後ろから乗りかかって腰を動かす行為で、交尾の時の姿勢です。

これを飼い主に対しても行う時があります。前足をからみつかせてきて、腰を振ってくる事がないでしょうか?


これは犬が発情している訳ではありません。飼い主にマウンティングをしようとするのは、優位性をアピールする為です。あるいは親しい仲間であると確認する為に行っています。

また、お客さんの足に巻き付いてマウンティングを始めて困った飼い主も多いと思います。これも発情した訳ではなく、自分の縄張りに入ってきたお客さんに対して、「自分のほうが上だ」とアピールしている訳です。


犬がマウンティングをしてきたら、犬の後ろ足を払ったり、ひざで押さえつけたりしてすぐにやめさせます。飼い主がリーダーだとすぐに態度で示し、相手にしない事を教えてください。

また、リビングにあるクッションやぬいぐるみにも、「自分の所有物だ」と言わんばかりにマウンティングをすることもあります。この場合もクッションなどを黙って取り上げて、相手にしない態度を取りましょう。


マウンティングは人間に対してだけではなく、犬もオス同士やメス同士、あるいはメス犬がオス犬に対して行うこともあります。これも「自分の方が上だ」と相手に示そうとしています。


子犬が手をかんでくる理由 

子犬とじゃれているときに、ガブリと手や足をかまれた事はないでしょうか?

これは「甘がみ」といって、子犬が好きな遊びの一つです。飼い主と遊びたいという子犬からのメッセージでもあります。

犬は成長していく中で、母犬から「かみ方」を教わります。また、兄弟同士で遊ぶうちに、相手が痛くないかみ方や力の入れ方を覚えるものです。


しかし、生まれてすぐに親や他の兄弟から離された子犬は、他の犬との甘がみをし合った経験がないので、かみ方を知らないまま成長します。だから遊びに夢中になって、飼い主の手も本気でかんでしまう事があるのです。

犬は本能的に群れの中の順位をつねに確認しています。子犬が飼い主より優位な立場だと勘違いするとかみ癖がついてしまいますが、遊ぶことが大好きで元気いっぱいの子犬が甘がみをしてくるのは当然です。


遊ぼうと誘っているのに叱ったりすると子犬と仲良くなれないばかりか、ひどく叱ったりすると「やめて」というかみつきに変わってしまいます。

かまれた時は手を引っ込めずに、犬のあごを抑え込み、あくまで飼い主の順位が上である事を覚えさせましょう。

また、専用のおもちゃを与えるなどをして、かんでいいものと悪いものを教えましょう。母犬の代わりになって、子犬をしつけるのも飼い主の重要な役目です。


飼い主のベッドで一緒に寝る理由

犬が可愛いあまり、寝る時も一緒にいたい。そんな思いで同じベッドで寝る人がいます。また、犬がベッドに潜り込んでくるのを許している飼い主も多いかもしれません。

飼い主のベッドで寝るのは、犬にとってはうれしい習慣です。野生の時の犬は巣穴の中で仲間と寄り添って寝ていました。この習性は今も残っていて、できれば飼い主の横で体を温めあって眠りたいと思っています。


この時に犬が好んで寝転がる位置によって犬が普段、飼い主をどのような立場で見ているのか分かります。

足元やおしりの辺りで眠るのは、少なくとも飼い主への敬意がある謙虚な姿勢でもあります。

お腹や脇の下辺りで眠るのは、飼い主を自分と同等の相手とみなし気楽に寄り添っています。


胸の上や体の上で眠るのは、犬が自分がリーダーだと思っている気持ちがありそうです。

顔のそばで眠るのは、飼い主が頼りにならないから自分自身で実を守ろうと思っていて、おしりを飼い主に向けているかも。

同じベッドで眠るとしても、どんどんベッドを占領してくるようになれば、飼い主をリーダーだとは思わなくなります。そうなる前に一線をひくようにしましょう。


大人になってもすぐに飛びついてくる理由

帰宅した時や犬の名前を呼んだ時に、すぐに走ってきて飛びつこうとする犬。犬が喜んでくれる姿を見るのは飼い主にとってもうれしい瞬間です。

少し気を付けて欲しいのは、自由に飛びつかせていると犬が勘違いする事です。「飛びつけば遊んでくれる」「ご飯をくれる」「なんでもしてくれる」と思って、その癖が抜けなくなる可能性があるのです。


主導権を持つ者を頼り、行動を合わせる性質を持つ犬は自らルールを作り、気に入らなければ飼い主であっても反抗し、問題行動にまで発展することもあります。

どんな時も、飼い主がリーダーである事を忘れさせてはいけません。

この飛びつく癖をやめさせるには、反応しない事がなにより効果的です。飛びつかれても愛犬に背を向けたり、知らんぷりをしたりと無視をするのが効果的です。


大きな声で叱りつけても、褒められていると思う場合もあって逆効果になることあります。無視する事が、犬にとっては最大のお仕置きになります。

興奮している時には「おすわり」をさせて落ち着かせるのもいいでしょう。

この習慣を繰り返せば「飛びつくのはよくない」と学んで、徐々にやめていくようになります。


犬との付き合いは最初が肝心な理由

どんなに飼い主と犬の仲がよくても、同等の友人にはなれません。犬は元々群れで暮らし、序列を守って生きて来た動物です。人と暮らすようになっても、その習性は変わりません。

犬が本能的にこだわる「優先権」を、全て飼い主に譲れるように育てると精神的に安定し、平和に過ごすことが出来るようになります。


飼い主家族という群れの中でも、人間より下という主従関係と序列をはっきりとさせておく必要があります。

そのためには、初めて家に迎え入れる時がなによりも肝心です。犬は自分より下位のものには従いません。まずは、家族全員の中で自分(犬)の順位が一番低い事を教えて、自覚させていきます。


大事なのは、どんな時でも人がリーダーである事をはっきりさせる事です。「しつけ」は家族の誰かがするのではなく、出来れば家族全員が同じ意識を持って参加しましょう。

犬は飼い主家族という群れの中で、人がリーダーの資質があるのかどうか観察しています。

優先権を持たせないように育てれば飼い主だけでなく、他の人、他の犬に対しても物事を譲る心を持った穏やかな性格に成長し、トラブルも起きづらくなります。


犬を人の下におくのはかわいそうと思う人もいるかもしれませんが、犬は本来ひとりで気ままに生きる事は苦手なのです。自由にされるとかえって戸惑ってしまい、自分が頑張ってリーダーになろうとし、人の言うことを聞かない犬になっていまいます。

信頼するリーダーに従って暮らす方が、よほど快適だと考えましょう。人と犬が幸せに共存するためにも「しつけ」が必要なのです。


リビングのソファーでくつろぐ理由

ベッドで一緒に寝るシチュエーションはリビングでも起こります。飼い主に甘えたいのか、座っているソファーの横に愛犬が乗ってきたり、体を寄せてもたれかかってきたりなど。

なにも対処せずにそのままの状態で放置しておくと、やがて飼い主がいなくても自分だけでソファーに寝そべります。


時には飼い主が座っていても、ちょっかいを出し押しのけるようにソファーに座ろうとさえします。

それはまるで犬の方が序列が上の様な振る舞いです。このソファーは自分のものと勘違いし始め、完全に図に乗ってしまいます。


群れの中での「場所の優先権」は、安全を確保するための場所を先取りする権利です。

リーダーは自分や群れの安全管理のため、いち早く敵を発見しようと見晴らしのいい高い場所に陣取ってあたりの様子を伺う必要があります。

家の中で環境に不安があると、ソファーなど小高い所に座って安全確認をする傾向にあります。


ソファーにいる事を見過ごし放置し続けると、ソファーから下ろそうとした時に怒ってうなる犬になってしまいます。

そうならないようにソファーにはいっさい座らせない、または飼い主が来たらソファーから追い出すといったルールでしつけます。

リビングのソファーは飼い主家族のものとしっかり認識させる事が必要です。


愛犬の態度が大きくなった理由

家族が部屋に入ろうとしても、その前に犬が寝そべって動こうとしない。玄関前に飼い主家族が邪魔に感じるほどのスペースを占領して寝ているなど。気が付いたら最近なんだか、犬が家の中で横柄な態度になってきた。

これらの兆候は少し危ない状態です。犬が自分の群れ(家族)のリーダーだと信じてしまっている証です。家族の行動を邪魔しているように見えるのは、リーダーとして家族を監視しているのかもしれません。


我が家では犬が一番いばっていると聞くことがありますが、これは大問題です。自らの安全を人に委ねられず、敵からの侵入に日々神経を研ぎ澄ませている状態なのです。

強いリーダーに守られ導いてもらえる犬ほど、心身の安心を得られて幸せに暮らせます。そこで勘違いされやすいのですが、「好き」と「頼れる」は犬にとってまったく違うのです。


自分のいうことを何でも聞いてくれる相手ならば好きで当たり前ですが、犬は頼れるリーダーを必要としています。

自分がリーダーだと思っている犬は、よく面倒をみてくれるお母さんが2番目で、お父さんは3番目といった序列を自分の中で決めてしまいます。


序列が低いお父さんが言う事には聞く耳持たずで、ぐうたらで反抗的な態度を取っていませんか?

ここまでくるとなかなか大変ですが、散歩や食事などの日常生活の中で、もう一度犬との関係を見直してみましょう。

飼い主(リーダー)に従っていた方が安心と、教えていく事が大切です。


雪の上をソリで滑る理由

飼い主にやらされているから。




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