犬の健康の為にはバランスのよい食事が大切です。もちろんドッグフード主体の食事が理想ですが、たくさんあるドッグフードをどうやって見分ければいいのでしょうか?
食べたら悪いものや、犬の体に悪いものなどを紹介しているので、ドッグフードの選び方として参考にして欲しいと思います。
目次
犬が食べたら悪いもの
ペットフードの成分で注意して欲しいもの
1.廉価ドッグフードの特徴として穀物主体の配合、種類を問わず広い範囲から集めたミール系動物たんぱくの多用など。
2.着色料、保存料、酸化防止剤などの不安な添加物が多く含まれている。
3.原材料の「ミール」は原料の栄養価を搾り取った後の残りカスの事です。
4.プレミアムフードはミール系動物たんぱくや合成保存料を避ける傾向にあります。
ドッグフードのパッケージには「総合栄養食」と表示されていると思います。これはペットフード公正取引協議会の定める基準を満たしている証明であり、ドッグフードと水を摂取するだけで健康が維持できるもののみに認められています。
アメリカの基準であるAAFCOもほぼ同じで、これに適合するものをプレミアムフードと呼びます。ただし、この基準は最近の高品質化したドッグフードにとっては最低限のものであって、製品ごとに大きく品質に差が出ているのが現状です。
かつては総合栄養食、プレミアムフードであれば合格と考えられていましたが、現在は高品質な肉を主体とした構成で、合成着色料・合成保存料の不使用。増粘多糖類や食感向上剤の不使用などが条件として求められています。
ワンコにとって良いものを求めれば価格は高くなりますが、「高い=高品質」と断定は出来ません。製品ごとの特製、長所・短所を把握する必要があります。
今までのコタ君の主食ドッグフードのグラン・デリの原材料。
ゴン太のふっくらソフトの原材料。
スタイルズ ミニチュアダックス用の原材料
愛犬元気 ささみビーフ野菜の原材料。
ケイナイン トリビュートの原材料。
ヒルズのサイエンス・ダイエット 小型犬用の原材料。
グレインフリーのドッグフード。原材料の種類が少なくわかりやすい。
以前紹介したブッチの原材料の一部。
安心できるドッグフード選び
ペットショップやスーパー、ホームセンターではたくさんのドッグフードが販売されています。年齢、犬種、フードの形状の違いなどさまざまな種類がある為にどれにするのか迷うと思います。
主食にするのであれば、まずパッケージに「総合栄養食」の表示がある事ですが、この表示があったからといって安心してはいけません。1日に必要な栄養バランスが整っていても、粗悪な原材料を使用したドッグフードが普通に商品棚に並んでいる可能性があることを覚えておいてください。
犬にとって最も大切な栄養素は、良質な動物性たんぱく質です。そもそも犬は肉食なので、フードパッケージの原材料で穀物よりも肉が上位に表記されているフードを選ぶようにしましょう。
しかし、肉が多く入っていれば良いという訳ではありません。フードパッケージの原材料表示を見ると、正肉、肉類、○○肉副産物、○○ミール、○○パウダーなどの表記があります。動物性たんぱく質として何を使用しているのかがわかります。
ここでのポイントは、正肉ならよくて、○○ミールが悪いという事ではありません。どの動物性たんぱく質を使用していも、「良質」であれば問題ないのですが、毛皮やひづめなどを含む「粗悪」な原材料を使用しているドッグフードがあるという事です。
ドッグフードの違いとして
ドッグフードには「ドライフード」「ウェットフード」「セミモイスト(セミドライ)」の3種類があります。
種類 | メリット | デメリット |
ドライフード 水分量10%前後 | 歯によい 保存しやすい 価格が安い | 犬の主食ではない穀物が多く含まれている |
ウェットフード 水分量75~80% | 食いつきがよい 水分補給が出来る | 保存期間が短い |
セミモイスト 水分量25~35% | 肉っぽい食感で嗜好性が高い 歯の弱い犬にもよい | 保存期間が短い 合成保存料が含まれているものも |
犬は嗅覚でおいしさを感じる
人間は食べ物を舌で味わっておいしさを判断します。おいしさの基準は味覚です。犬はにおいで食べ物の良し悪しをかぎ分ける事が出来ますが、舌で食べ物の味を感じとる「味蕾」の数が少なく、人間の5分の1程度しかありません。味覚は甘い、酸っぱい、塩辛いの3種類で人間に比べて味オンチです。
ここからもわかるように、犬は味覚をおいしさの基準として重視していないので、同じ味を毎日飽きないで食べる事が出来るのです。
その為、人間が食べるとおいしくないと感じるドッグフードであっても、匂いさえよければ犬にとっては「おいしいごはん」になります。
玉ねぎ・ねぎ
血液中の赤血球が破壊されて、急性の貧血を起こし、最悪の場合は死亡する事もあります。
ぶどう・干しぶどう
大量に食べると急性腎不全を起こして、最悪の場合は死亡する事もあります。
鳥の骨(加熱したもの)
鳥の骨は加熱するととがった割れ方をしやすく、飲み込んだ後に胃腸にささる可能性があります。細かくミンチにすればよいのですが、大きいものはやめましょう。
甲殻類・貝類
ビタミンB1を分解する酵素がある為に、さまざまな症状を引き起こすB1欠乏症になる可能性があります。また消化が悪く、下痢や嘔吐を起こす可能性も高いです。
ほうれん草
結石の原因となるシュウ酸を多く含むので、ゆでてシュウ酸を減らす手間が必要になります。またワンコは繊維質の分解がとても苦手なので消化不良の恐れもあります。
はちみつ
ボツリヌス毒素による中毒症状が懸念されるので、与えない方が無難です。
チョコレート
テオブロミンという成分の中毒症状が出ます。症状は嘔吐、下痢、不整脈などワンコによって様々ですが、命を落とす可能性もあります。
ナッツ類
古くなるとカビが発生してアフラトキシンという猛毒が発生する可能性があります。人間にとっては発がん性物質ですが、体の小さいワンコは命を落とす可能性があります。