目次
- 1 第21番札所 舎心山 常住院 太龍寺(たいりゅうじ)
- 2 第22番札所 白水山 医王院 平等寺(びょうどうじ)
- 3 第23番札所 医王山 無量寿院 薬王寺(やくおうじ)
- 4 第24番札所 室戸山 明星院 最御崎寺(ほつみさきじ)
- 5 第25番札所 宝珠山 真言院 津照寺(しんしょうじ)
- 6 第26番札所 龍頭山 光明院 金剛頂寺(こんごうちょうじ)
- 7 第27番札所 竹林山 地蔵院 神峯寺(こうのみねじ)
- 8 第28番札所 法界山 高照院 大日寺(だいにちじ)
- 9 第29番札所 摩尼山 宝蔵院 国分寺(こくぶんじ)
- 10 第30番札所 百々山 東明院 善楽寺(ぜんらくじ)
- 11 第31番札所 五台山 金色院 竹林寺(ちくりんじ)
- 12 第32番札所 八葉山 求聞持院 禅師峰寺(ぜんじぶじ)
- 13 四万十川周辺にあるペットと泊まれるホテル
- 14 まとめ
第21番札所 舎心山 常住院 太龍寺(たいりゅうじ)
「道の駅そわか」から太龍寺ロープウェイに乗ります。
普通運賃 | 往復 | 片道 |
---|---|---|
大人 | 2,600円 | 1,300円 |
中・高校生 | 1,950円 | 980円 |
小学生 | 1,300円 | 650円 |
営業時間(年中無休)
3月~11月 7:20~17:00(上り最終)
12月~2月 8:00~17:00(上り最終)
・定期20分毎(毎時0・20・40分)
・多客時は運転間隔が変わります(15分間隔など)
2020年3月1日から営業時間が変わるそうです。
8:00~16:40(上り最終)
太龍寺(たいりゅうじ)ロープウェイは、徳島県那賀郡那賀町の鷲の里駅(道の駅鷲の里に併設)から阿南市の太龍寺駅を結ぶ当社四国ケーブルのロープウェイ路線です。 全長2,775メートルで西日本で最長、山・川越えを行う珍しいロープウェイです。 太竜寺山の山頂に所在する四国八十八箇所第21番札所の舎心山太龍寺への直通路でありまして、多くの参詣者で賑わいます。従来同寺は徒歩でしか登れないうえ、遍路ころがしの一つと呼ばれる難所でありましたが、この路線の開通で多くの参拝者が容易に登れるようになりました。
四国ケーブルホーム㈱より引用
2月なので8時発の始発に乗って出発。このロープウェイは101人乗りなのでデカいのです。
何人乗るのかと思っていたら、私と大分県からの爺さんと寺院関係者とロープウェイの社員のみ・・・。
なぜこんなに少ないのだろう?
ロープウェイの社員によると、この時期は一番少ない時期だそうです。平日に加えて雪や道路の凍結なども例年影響あるそうです。
それと窓ガラスに写っている白い物体。ほこりではなく、杉花粉です。
違うガラス面にはびっしりと杉花粉が付いていました。私は杉花粉は平気なのですが、この辺の山には杉が多く植林されています。
今日の強風にあおられて、杉から大量の花粉が舞っているのを見る事が出来ました。ロープウェイの社員は薬を飲んで対応しているそうです。アレルギー持ちは大変です。
思い返すと昨日も立派な杉がある、第12番札所の焼山寺の周辺も杉の木だらけでした。
ロープウェイから見えるニホンオオカミの銅像。明治の初期までこの一帯にいたそうです。
ロープウェイから見える弘法大師の像。ニホンオオカミの像といい、設置するのがどう考えても大変。
約10分のロープウェイ旅行です。
太龍寺入口。
桓武天皇の勅願により弘法大師が自ら本尊虚空蔵菩薩を刻み本堂に安置し開基。
古来より西の高野と呼ばれ、若き日の弘法大師修行の地。
本堂の前。標高500m以上もあり、風も強かったので寒い。
山奥にある寺は敷地が広く、管理も大変そうです。
大師堂の前。大師堂の奥にもお堂があります。
帰りのロープウェイを降りた後、外国人にコタ君が写真を撮られまくりました。
コタ君世界デビュー!!
第22番札所 白水山 医王院 平等寺(びょうどうじ)
弘法大師が弘仁5年(814)厄除け修行で巡錫したとき、空に五色の瑞雲がたなびいて、現れた金色の大日如来の梵字は薬師如来に姿を変え、光明が四方に輝いた。
そこで大師が加持水を求めて杖で井戸を掘ると乳白色の霊水が溢れた。大師はこの水で体を清めて百日間の修行の後に、薬師如来像を刻み本尊として安置。一切衆生を平等に救済する祈りを込めて開山された。
山門にて。今日は天気も良くお遍路日和です。
どの寺も階段が多いので、ある程度は体を鍛えないと大変です。夏はどうなるんだろ?
本堂の前にて。写真の左側にも何か色々あったのですが、行くのをやめておきました。この時点で9時17分。
第23番札所 医王山 無量寿院 薬王寺(やくおうじ)
神亀3年(726)行基菩薩が聖武天皇の勅願を受け、この地に巡錫し一寺を建立。
その後、弘仁6年(815)弘法大師が平城天皇から、衆生の厄除け祈願寺を開くようにとの勅命を受け、本尊の厄除薬師如来坐像を刻んで安置し、厄除けの根本祈願寺とした。
山門前には屋台がありました。祭りでもあるのかも。
本堂の前にて。
遠くから見えてた不思議な建物。
どうやら「戒壇めぐり」が出来て、大師の一生を著した「高野大師行状図画」などを展示している様です。この時点で10時5分。
阿波の国はここまで。徳島県には第66番札所の雲辺寺があるのですが、阿波の国の分類には入っていません。
次は土佐の国(高知県)まで、この修行の旅屈指の長距離ドライブです!
第24番札所 室戸山 明星院 最御崎寺(ほつみさきじ)
高知県に突入!高速道路がないとかなり長く感じます。歩き遍路の人もよく見かけます。
ドライブの途中で休憩。地平線が見えます。
徳島を過ぎると山の木の種類が明らかに変わってきます。
写真を撮りたくなる景色も多く、ドライブが楽しい道です。
室戸岬に到着。この時点で11時33分。
室戸岬を少し散歩。
コタ君は海がよく似合うのだ!
室戸岬からすぐの最御崎寺の山門。
大同2年(807)唐の修行を終えた弘法大師は再びこの室戸岬を訪れ、難行苦行を重ねて虚空蔵求聞持法を修し、虚空蔵菩薩像を刻み本尊とした。
本堂にて。他のお遍路さんは何処へ行っているのかいつも不明。
この旅2回目の鐘を撞きました。鐘の音の余韻と波の音が交互にきて不思議な空間になりました。
何度も撞きたくなる鐘だった。
最御崎寺の少し先に室戸岬灯台があります。
日本一の一等レンズで明治32年(1899)年に完成し、水面からの灯火の高さは154.7mもあるそうです。
海岸からみる地平線より上から見る地平線のほうが奥行きがあり、立体感?があります。
写真ではわかりにくいのですが、実際に自分の目で見て欲しい景色です。この時点で11時56分です。
第25番札所 宝珠山 真言院 津照寺(しんしょうじ)
大同2年(807)弘法大師により開基。大師が修行中に、山の形が地蔵菩薩の持つ宝珠に似ている所から霊地として感得。漁民の安全と豊漁を祈り、延命地蔵菩薩を刻み安置。
山門にて。
この修行の旅は階段との戦いでもあります。
ここで初のお遍路さん御一行と一緒になりました。30人近くの一行にコタ君が可愛がられました。
この時点で12時22分。
第26番札所 龍頭山 光明院 金剛頂寺(こんごうちょうじ)
大同2年(807)平城天皇の勅願により弘法大師が開基し、密教道場として七堂伽藍が建立された。
山門の正面に立つ本堂には、大師が一刀三礼をつくして刻んだ薬師如来が安置されている。
有料駐車場3回目。
階段がつらい・・・。おやつ・・・。
やっと山門に到着です。
本堂に到着。この時点で12時53分。
高知県に入ってから道の駅が数か所あるので、そこで休憩しましょう。
第27番札所 竹林山 地蔵院 神峯寺(こうのみねじ)
神功皇后が三韓征伐の戦勝を祈願する事を目的に、天照大神を主祭神とし、その他の諸神をこの地に祀ったのが起源といわれる。
その後、行基菩薩が十一面観音像を刻んて本尊とし、神仏を合祀した。
有料駐車場4回目。
ここに来るまでの登り道が最高にくねくねしてた。でも段々楽しくなってくる不思議さ。
他に車がいないので問題ないが、お遍路シーズンになったらどうなるのかちょっと怖い。
山門にて。
境内は整備されていてとても美しいです。
階段はずっとあります。人間はなぜこんな不便な場所に寺を作るのか不思議に思います。
これも修行なのでしょうか?
本堂にて。この時点で2時12分。
材料持ってくるだけで大仕事だし、レッカーないし、職人はどうやって集めるんだろ?
第28番札所 法界山 高照院 大日寺(だいにちじ)
聖武天皇の勅願により、行基菩薩が本尊の大日如来を刻み開基した。尊像は四尺八寸二分(約1.46m)中四国地方では最大級の仏像です。
脇仏は智証大師作の聖観音立像で、共に国の重要文化財に指定。
山門にて。向かって右側に注目。
この旅2回目のペット禁止寺。
ペット禁止は過去の飼い主のせいなのか、住職がペット嫌いなのかどちらでしょうか?
第21番札所の太龍寺の住職は犬を飼っていて、寺で散歩させているとロープウェイで聞きました。
この修行の旅はコタ君の為に来ているので、当の本人がいないと意味がないのだ!
誰もいない本堂でのお参り。この時点で3時22分。
第29番札所 摩尼山 宝蔵院 国分寺(こくぶんじ)
「諸国で最もよい土地を選んで建てよ」という聖武天皇の勅願により、天平13年(741)に行基菩薩が創建した寺。
天皇自らが金光明最勝王経を書写して納め、天下泰平、五穀豊穣、万民豊楽を願う祈願所とし、金光明四天王護国之寺の勅願を授けられた。
山門にて。山門にはよく門番の彫像があります。
本堂にて。
何処の寺も整備されていてキレイです。
寺の人が整備をしているわけではなく、整備維持管理の人がいます。この時点で3時52分。
第30番札所 百々山 東明院 善楽寺(ぜんらくじ)
大同年間(806-810)に弘法大師によって開創された。土佐神社の別当寺には、神仏習合の寺院として善楽寺と共に神宮寺という寺もあり、土佐の豪族であった長宗我部元親公の帰依厚く法灯を維持してきた。
もともとはこの神宮寺が四国霊場の第30番札所だったという。明治の神仏分離、廃仏毀釈のあおりを受け両寺とも廃寺となってします。その後再建され、平成6年(1994)元旦を以って善楽寺が第30番札所、安楽寺が第30番札所の奥の院と決まった。
巨大な十一面観世音菩薩が出迎えてくれます。
修行の旅はつらいのですが、歩き遍路の人を見ると弱音をはく事は出来ません。この時点で4時12分。
第31番札所 五台山 金色院 竹林寺(ちくりんじ)
聖武天皇が唐の国に渡り、山西省の五台山で文殊菩薩に拝した夢を見られる。
天皇は、行基菩薩に五台山の霊地に似た山容を探すように命じた。諸国を歩いた行基菩薩は神亀元年(724)土佐の五台山が天皇の霊夢にふさわしいと感得。
本尊の文殊菩薩像を自ら木に刻み、堂塔を建立し五台山金色院竹林寺と号した。
本堂の前で。
高知県で唯一の五重塔は昭和55年(1980)に建立。
鎌倉時代初期様式。総高31.2m。総檜造り。宮大工延べ人数5,400人。
宮大工って単価どれぐらいするんだろ?名人になるとかなり高そうだ。
第32番札所 八葉山 求聞持院 禅師峰寺(ぜんじぶじ)
神亀年間(724-729)聖武天皇の勅願で行基菩薩が建立。その後、大同2年(807)には弘法大師も来錫、求聞持法を修し、十一面観世音菩薩を刻み本尊とした。
山門にて。寺の朝は早いのですが、夕方5時には帰り支度をしている寺の人が多いのです。防犯の為に門も閉めるのだろうか?
本堂にて。石造が多くあります。この時点で5時7分。
今日の修行の旅はここで終わり。
かなり疲れたのでホテルでゆっくり休みたいのだが、高知市内にはペット可のホテルがあまりないので、私の希望とは離れた場所になってしまった。
四万十川周辺にあるペットと泊まれるホテル
高知市内からは少し遠いのですが、旅の予定を早めに決めなかったのが失敗かも。
ファミリーロッジ旅籠屋。高速道路のサービスエリアでよく見かけるのだが、泊まるのは初めて。
最近出来たので、とても奇麗なのだが・・・。
ペット可の部屋は喫煙室。タバコ臭くて不愉快。行き当たりばったりの計画はダメだといういい見本だ。
ドアはオートロックではなく、すぐに外になっています。
水回りも新しいのでキレイ。
トイレが別なのでちょっとうれしいかも。
ペットの注意書き。あまり歓迎はされていないのだ。
ペット可の部屋は電話のみの予約で素泊まり8,800円。
私はタバコを一度も吸った事がないのですが、元建築の現場監督です。職人はスモーカーが多かったので割と慣れている方だと思います。他人のタバコに一々文句を言うつもりもありません。
部屋で滞在していると気にならない思っていたのですが、コタ君のトイレで外に行き、部屋に戻ると「くさっ!」と新たに気付かせてくれるタバコ臭。気のせいか目も染みる・・・。
部屋の空気清浄機がフル稼働していても、関係なしです。鼻が悪く、匂いに鈍感な私でさえそれぐらいになってしまうので、コタ君にはかなりきつかったのだろうと思います。ずっと落ち着きがなかったので。
次の日の早朝、逃げるようにチェックアウトしたら車の中もなんか臭い・・・。
匂いの根源は自分の服でした。10時間程度滞在したので、服がタバコ臭い!
「くさっ!なんかくさっ!」車を運転していたら、段々とイライラしてきたので速攻でコンビニに行って「ファブリーズ」を購入。
全身くまなく「ファブリーズ」してやったぜ!!ありがとう「ファブリーズ」我らの英雄!!
もう二度と喫煙室には泊まらないぞ!金出して何の罰ゲームだよ!!
まとめ
赤が1日目。黄が2日目。
今回も全ての寺に駐車場とトイレはあります。トイレといっても出来たばっかりの奇麗な水洗トイレから、汲み取り式のトイレまで色々です。
賽銭の小銭がすぐになくなるので、買い物する時は意識して小銭を増やしましょう。賽銭に札を出す勇気は私にはないのだ!
寺の滞在時間は人によってかなり変わってくると思うので、私の参考通過時間を各寺に書いてあります。
今、コタ君のメインのドッグフードはこの記事にある「アランズナチュラルドッグフード・ラム」なのですが、このドッグフードを食べるとウンコが固くなります。
どれぐらい固くなるのか、この修行の旅で理解出来ました。
どこの寺か忘れたのですが寺は坂道が多いので、コタ君が寺に行く途中の坂道でウンコを始めました。
散歩時のウンコ取りパックは常備してあるので、ウンコ取りパックを出しているとコタ君のウンコが先に終わり、私がウンコを取ろうとするとウンコが転がり出しだのです!
そしてウンコが長いのと短いのに分裂し、長いのはすぐに止まったのですが、短いウンコが止まらないのです!
長いウンコを取っている最中にもどんどん短いウンコが坂道を転がってるーー!
「コタ君!ウンコ止めろーー!!」叫ぶ私。
コタ君は「わーい、わーい」とウンコを追いかけているだけ。
仕方なしに短いウンコを追いかける私。この坂は直線で100mはあるので、早く止めないと大惨事に!!
お遍路グッズを持っていて素早く動けないので、短いウンコを取ろうとしてもあと一歩届かないのです。
私を嘲笑うかのように転がっていく、短いウンコ。
「このクソヤロー!」お遍路グッズをその場に置いて、本気で追いかける事にした私。
この私から逃げられるとでも思ったのかい?
「どぅおりゃーーー!」
とうとう短いウンコを捕まえる事に成功した私。
短いウンコを天高く掲げ勝利の余韻に浸る私。
「正義は勝ぁぁーーーつ!」
短いウンコの分際で私に勝てると思うなよ!
教訓:坂道でウンコはDANGER
ペット用お遍路&霊場巡礼白衣 白衣三点セット
はじめまして。福岡在住のmickと申します。
9月の終わりに愛犬とお遍路を計画しており、こちらのブログに辿り着きました。
差し支えなければ車両サイズを教えていただけませんか?
当方の車両はキャンピングカー(ハイエースワゴンベース)なのですが、道幅や駐車場など気になっております。
アドバイスなどあればよろしくお願い致します。
はじめまして。私は普通車で行ったのですが、山の上にある寺の場合、道が狭いので離合出来ない道がありました。
難所といわれる寺までの道は狭い道が多いのですが、工事用のトラックも通るのでハイエースでも大丈夫です。
駐車場は広さ・数もあり、ほとんどの寺は平地にあるのでキャンピングカーでも大丈夫です。
観光バスでお遍路ツアーもあるほどなので通行には問題ないと思います。
結願目指して頑張って下さい!